ロングセラー『教師の話し方・聴き方』著者の最新刊!
新しい学習指導要領が求める「対話的学び」。その真髄を知り、
子どもを見る目を磨き、今日からの実践に生かせる、授業研究の新定本です。
本書の特長
○新学習指導要領(小学校は令和2年度、中学校は3年度から全面実施)に明記された「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて、教育現場では対話ある授業づくりの研究が進められています。
○各地の小・中学校で授業研究の支援を行ってきた著者が、優れた授業の様子を逐語記録により紙上再現。「対話」によって学びを深めるとはどういうことか、そのために磨くべき教師の力量、授業づくりの要とは何か、具体的にわかりやすく説き示します。
推薦の言葉
子どもによる、子どものための学びを保障する授業。対話過程の具体を描いた本書は、教育の未来がすべての教室から始まる可能性を示す羅針盤である。
東京大学大学院教授 秋田喜代美氏
目次
第Ⅰ部 対話的学びの要諦
1 対話的学びはわからなさに寄り添い合うことから
2 聴き合うことが対話の基本
3 対話的学びの場と教師のはたらき
4 対話とからだの向き・目線
第Ⅱ部 学びを深める対話的学び
1 子どもの言葉が対話になるとき─小学校3年国語「おにたのぼうし」の授業
2 わからなさへの支えから学びが生まれるとき─中学校1年数学「円とおうぎ形」の授業
3 社会科の学びが考え合う取り組みになるとき─小学校6年社会「日本国憲法」の授業
4 英語の学びが活用的・協同的になるとき─中学校3年英語「絵本の結末を英語で表現する」の授業
5 それぞれの読みを深め合うとき─小学校4年国語「ごんぎつね」の授業
第Ⅲ部 「対話」が言葉をひらき、「人」をひらく
1 子どもの声が引きだされたとき─小学校4年国語「でんでんむし」の授業から
2 対話のある学級が子どもの心に宿したものは─小学校3年算数「三角形と角」の授業から
解説:対話により生まれる深い学びの授業の「真髄」(秋田喜代美)
編著者プロフィール
石井 順治
1943年生まれ。三重県内の小学校で主に国語教育の実践に取り組むとともに、「国語教育を学ぶ会」の事務局長、会長を歴任する。その後、四日市市内の小中学校の校長を務め、2003年3月末退職。退職後は、各地の学校を訪問し授業の共同研究を行うとともに、「東海国語教育を学ぶ会」の顧問を務め、「授業づくり・学校づくりセミナー」の開催に尽力している。『学校教育・実践ライブラリ』 (Vol.1~12)では連載「学び手を育てる対話力」を手がける。