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上下水道の高齢化は“待ったなし”の状態です!
近年、上下水道の老朽化による道路陥没事故が増加しています。
下水道管の劣化は全国で進み、どの地域でも起こり得る深刻な問題となっています。
◆明治以降敷設された上下水道施設(管渠、導管)の老朽化は著しく、近年各地で陥没・漏水・破損・赤水・汚染等の被害が頻発しています。
◆下水道管の老朽化による道路陥没は東京都だけで年間約1,400件、一般的に上下水道管の耐久年数は約50年程度と言われています。
◆しかし、財政の悪化及び「コンクリートから人へ」という「社会資本施設悪玉論」の高まりもあり、維持・修繕・改築に必要な予算が十分に確保されていません。
本書は、上下水道施設の抱える問題点を明らかにし、今後、行政機関が何をしなければならないのか、また、民間企業にとって、そこにどのようなビジネスチャンスがあるのかを明らかにします。
ぎょうせいオンラインで読める記事
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是非ご一読ください!
■第1章-2「上下水道管は何年もつか」の内容を掲載中!
水道管 老朽化問題|上下水道管の耐用年数は?【管があぶない】
■第1章-3「上下水道管は老朽化するとどうなるか」の内容を掲載中!
上下水道管は老朽化するとどうなるか【管があぶない】
■第3章-3「腐食から管を守る方法」の内容を掲載中!
水道管 老朽化問題|腐食から管を守る方法【管があぶない】
目次
第1章 管があぶない――上下水道管路の現状
1 目立たない縁の下の力持ち
2 上下水道管は何年もつか
3 上下水道管は老朽化するとどうなるか
4 管路の劣化を早めるわが国の水と土壌の特性
5 計画的な更新の難しさ
第2章 破綻に至るシナリオ――上下水道問題の理由
1 増加する管路事故
2 財源不足で更新が追いつかない
3 技術革新や社会の大きな変化に追随できない
4 そして債務の負担が残る
第3章 上下水道管の問題を深く理解するための基礎知識
1 上下水道管へのいざない
2 管路のかなめ――継ぎ手と接合部
3 上下水道システムを支える毛細血管――給水管と取付管
4 法定耐用年数
5 代表的な腐食のメカニズム
6 腐食から管を守る方法
7 最適な更新時期を予測する方法論
8 管路内面のクリーニングと更生
第4章 破綻を防ぐために――上下水道の処方箋
1 管路の有効利用方策
2 永久企業債を通じた利用者の経営参画
3 利用者の経営参画による事業運営モデル
4 まとめ――上下水道を次世代に引き継ぐために
●用語解説
著者紹介
玉真俊彦(たまま・としひこ)
日本上下水道設計株式会社経営工学研究所長
(肩書は発刊当時、敬称略)