実務で遭遇する税の難問・奇問にアプローチ。対処方法と問題解決の道筋を示唆税理士が実務を展開する中で、回答が困難な難問・奇問が数多く寄せられます。
そうした難問・奇問に適切に対応し、回答をいち早く導き出すことがクライアントの信頼を更に深めていくことにつながっていきます。
本書は、難問・奇問の解決の糸口になる裁決例・判決例を精選し、そのポイントを難問事案に当てはめ、問題解決にあたる際の方向性を明確に示唆します。
難問事案の問題解決、申告是認に向けての税の専門家としての考え方を学べ、クライアントを満足させる申告是認につなげる理論武装のコツを学ぶことができます。
また、手続法、所得税、相続・贈与税、民法関連の事案を分類し、問題点を明確化したうえで、丁寧に解決の糸口をたどっています。
プロが相手の相談機関の主任研究員として20年近いキャリアを持つ著者の豊かな経験と深い洞察力に基づく実務のさばき方を身につけることができます。
目次
1 手続法上の難問事案
2 所得税関係の難問事案
3 相続・贈与税関係の難問事案
4 民法関係の難問事案
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編著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
山田俊一…やまだ・しゅんいち
1947年 京都市生まれ
1972年 中央大学卒業
1982年から税理士業務の傍ら、東京地方税理士会や日本税理士会連合会で、専門家責任、租税裁判を巡る業際問題、中小企業会計指針の作成などの会務に携わりつつ、租税法と家族法の接点に関心を持ち、1993年から1995年に横浜国立大学国際経済法学研究科で租税法、2002年から2008年には成城大学法学研究科博士後期課程で家族法の研究を行う。
2008年〜2010年 税理士試験委員
現在は、同じフロアに弁護士、司法書士、税理士が揃ってワンストップサービスを提供する事務所の代表税理士、早稲田大学法科大学院での租税法講師、東京地方税理士会税法研究所主任研究員、横浜商工会議所税制改正要望委員会委員などを務めている。