インドネシアでベストセラーになった
『虹の少年たち』(上智大学出版、2022年12月刊行)の続編!
主人公の少年イカルが成長していく物語を描く、三部作の第2弾
少年イカルとアライが夢を追い、青春を駆け抜ける――
【あらすじ】
一族最後の生き残り(シンパイ・クラマット)として引き取られたアライと、主人公イカルは兄弟のように育ち、少年時代を過ごす。学歴のない父親に見守られながら、父に優秀な成績証を受け取ってもらうため、勉強に励む。
やがて高校を卒業し、故郷の島を出て、進学という夢のために働きながら奨学金を得ようとするが、貧しさのため一度は挫折する。
アライはイカルに言う。「夢を追いかけるんだよ、神さまはきっとその夢を抱きしめてくれるから」。
そしてふたりの、「世界のはじまり」への冒険の旅が始まる。
目 次
たった一度の人生
シンパイ・クラマット
ぼくの守り人
サファリシャツ
その国は北の星空の下にある
その日のことはけっして忘れない
夢を追う者(サン・プミンピ)たちの冒険
入学式
努力がむくわれた日
映画鑑賞
志望理由の作法
アライの初恋
リンガン川
落ちこぼれクラスへようこそ
エンザー
旅立ち
常套句
不確実さの理論
すばらしき七日間
それは父の願い
世界のはじまり
ロンドン・ロード
世界の始まりへの冒険
――『サン・プミンピ』解説
著者紹介
アンドレア・ヒラタ/著者
インドネシア・バンカ・ブリトゥン州生まれ。インドネシア大学経済学部を卒業後、英国シェフィールド・ハラム大学で経済学を専攻し修士号を取得。その後インドネシアに戻り、電気通信会社テレコムセルに勤務。2005年に『虹の少年たち』で小説家としてデビュー後、著書多数。
福武慎太郎/訳者
上智大学総合グローバル学部教授。専門は文化人類学、東南アジア研究。
久保瑠美子/訳者
在日本国大使館、ASEAN日本政府代表部、国際交流基金ジャカルタ日本文化センター等勤務を経て、現在ジャカルタ在住。