教養・一般
スーパーノヴァ エピソード１ ―騎士と姫
3,080円（税込み）
現代インドネシア文学を代表する作家ディー・レスタリの長編小説を初邦訳。
混沌と秩序が交錯するジャカルタで渦巻く、
禁断のサイエンス・ラブストーリー
数学、量子力学などの科学的知識を駆使し、
恋愛小説『騎士と姫と流星』を構想するレウベンとディマス。
禁断の関係に陥っていくフェレーとラナ。
類まれな知性と教養を備えた娼婦、ディーヴァ。
交錯する虚構と現実世界。
それぞれの世界に生きる者たちが、“スーパーノヴァ”の存在によって
少しずつ繋がっていく――。
壮大なマジック・サイエンス・ロマン『スーパーノヴァ』シリーズの
幕開けとなる第1章。
目次
1 あるのはただ「存在する」ということだけ
2 騎士
3 見過ごされてきた問題
4 姫
5 巨大なクエスチョン・マーク
6 Reversed Order Mechanism
7 流星
8 「世間はなんて狭いんだ！」
9 愛にロープはいらない
10 永遠はカオスだ
11 自然を愛する者
12 夜の太陽―Un sol em noite―
13 ロマンティックではない全能の神
14 愛そのものと同じ大きさ
15 彼は今、恋愛中
16 彼女は泣いている
17 二十一世紀に名を残す二人の愚か者
18 サイバー・アヴァターラ
19 心の津波
20 思考の狭間で
21 分岐点
22 飛ぶ練習
23 個人的なこの世の終わり
24 シュレーディンガーの騎士
25 谷底で
26 我選ぶ、ゆえに我なり―Opto, Ergo Sum―
27 宇宙全体が決める
28 おはよう、共進化
29 スーパーノヴァ、経験したことはありますか？
30 生きる鏡
31 蜘蛛の巣
32 個体なんてただの幻想だ
33 万物はあなたにある
著者・訳者紹介
著者 ディー・レスタリ（Dee Lestari）
インドネシア、バンドゥンに生まれる。本作『スーパーノヴァ』で2001年に作家デビュー後、民主化以降のインドネシア文学を代表する作家のひとりとなる。6作にわたる長編小説『スーパーノヴァ』シリーズのほか、短編集『珈琲の哲学』など多くの著作がある。
監訳者 福武慎太郎（ふくたけ・しんたろう）
上智大学総合グローバル学部教授。博士（地域研究）。専門は文化人類学、東南アジア研究（東ティモール、インドネシア）。
訳者 西野恵子（にしの・けいこ）
元上智大学インドネシア語非常勤講師。現在は、フリーランスのインドネシア語翻訳者として主に産業分野での翻訳を行う他、東京インドネシア共和国学校で日本語教師を務める。
