全インドネシアが泣いた！
国中を熱狂の渦に巻き込んだベストセラー小説、待望の新邦訳！
様々な困難や運命に翻弄されながらも、明るく前向きに全力で生き抜く子どもたちの物語(ストーリー)。
自然豊かな小さな島で、10人の子どもたちと2人の教師が貧困と闘いながらも未来への希望を育んでいく姿を描く。
10人集まらなければ廃校といわれた学校に、やっとのことで集まった貧しい子どもたち。
情熱をもった校長と新米女性教師のもと、個性豊かな彼らは、それぞれの才能を開花させていく。
そして奇跡的な入学式を迎えた日から5年、今まで決して勝てなかった裕福な名門校との、
知の決戦の日を迎える――。
主人公の少年イカルが成長していく物語を描く、新三部作の第1弾。
（続編は2023年3月刊行予定）
◎原著 『ラスカル・プランギ（虹の少年たち）』 は、2005年にインドネシアで刊行され、
国内販売累計500万部以上の大ベストセラーとなった現代インドネシア文学を代表する作品です。
映画やテレビドラマ化もされ、「ラスカル・プランギ現象」といわれるブームを起こしました。
世界20カ国以上で翻訳化もされています。
目 次
１ 十人の新入生
２ となりの席の友人
３ 最大限受け取るのではなく、最大限与えなさい
４ 虹の少年たち(ラスカル・プランギ)
５ 権利なき者、立ち入るべからず
６ グドン
７ センター・オブ・エクセレンス
８ 虹の少年たち(ラスカル・プランギ)のクラス長
９ ワニの王ボデンガと予兆の師
10 雨季の祭典
11 小さな巨人、サムソン
12 ぼくは絶対に優秀な生徒にならなければいけない、たとえどんなことが起きようとも
13 大気圏第七層
14 マハールとスラシー
15 科学者と芸術家
16 天国の詩(ポエム)とシマワタリドリ
17 初恋は突然に
18 小さなトロフィー
19 マハールの計画的犯行
20 糸電話と観覧車
21 ただ君の家の屋根を見るためだけに
22 暗闇の十三日間
23 真価を見せろ
24 夢見る勇気を持て
25 虹の少年たち(ラスカル・プランギ)の約束
26 相対的な時間の一点、これがその未来か？
著者紹介
アンドレア・ヒラタ／著者
インドネシア・バンカ・ブリトゥン州生まれ。インドネシア大学経済学部を卒業後、英国シェフィールド・ハラム大学で経済学を専攻し修士号を取得。その後インドネシアに戻り、電気通信会社テレコムセルに勤務。2005年に本作にて小説家としてデビュー後、著書多数。
加藤ひろあき／訳者
よしもとクレアティフインドネシア所属ミュージシャン・タレント・俳優。2021年に、長年両国の友好関係や理解促進等に貢献した個人や団体へ贈られる「令和3年度在外公館長表彰」を受賞。
福武慎太郎／訳者
上智大学総合グローバル学部教授。博士（地域研究）。専門は文化人類学、東南アジア研究（東ティモール、インドネシア）。
主著に『グローバル支援の人類学―変貌するNGO・市民活動の現場から』（共著、昭和堂、2017年）など。
