地域のサイズ感に合った法制度にカスタマイズするためにはどうすればよいのか
⇒徹底点検した9分野41法律の規定から解き明かします!!
本書の特色
●法制度をつくる権限(=「立法権」)は国が担い、自治体には国の法制度を執行する権限(=「行政権」)
のみ与えられている、いわば「行政分権」にとどまっている現状、法令が「過剰・過密」なため、自治体の解釈
運用の範囲も限定され、日々国から発出される通知行政により自治体現場は疲弊し、身動きがとれなくなってい
るのではないか。
●本書では「行政権」のみならず「立法権」が自治体で拡充されることで初めて自治体は、より地域特性に即した
効率的な自治体運営が可能になるとして、自治体の立法権を拡大、条例委任の余地を拡大する「立法分権」
を提案。
●折しもコロナ対策で自治体独自の裁量枠の拡充を求める声も聞かれるようになっている中、国と自治体がより
よい関係性を築き、よりよい住民サービスを維持していくための今後の在り方についての示唆に富む一冊。
目次(抄)
第1章 分権改革20年・何が変わったか
第2章 なぜいま立法分権か
第3章 法令の過剰過密を検証する
第4章 立法分権をどう進めるか
第5章 立法分権を妨げるものは何か
第6章 議員・職員は条例づくりにどう取り組むか
第7章 新型コロナウイルス対策に立法分権は有効か
著者プロフィール
礒崎 初仁(いそざき・はつひと)
中央大学副学長、法学部教授、大学院法学研究科教授。専門は地方自治論、行政学、政策法務論。1958年愛媛県生まれ。東京大学法学部卒業、同大学院法学政治学研究科修了。神奈川県職員を経て2002年から法学部教授等。主な著作に『知事と権力』(東信堂、2017年)、『自治体議員の政策づくり入門』(イマジン出版、2017年)ほか。