●正誤情報を掲載いたしました。ページ下の「正誤表」リンクをご覧ください。
保育士、幼稚園教諭、子育てひろばや子育て支援センターの職員、保健師、看護師、栄養士……子育て支援にたずさわるすべての方へ!
本書は、子育て中の親―とくに母親から相談を受ける立場にある方のための「話の聴き方」「応え方」ケーススタディ集です。
支援の現場で活動している全国各地の子育てアドバイザーから相談事例を収集。相談者と支援者の対話形式で、相談の展開をわかりやすく紹介しています。
事例中のとくに注目したい発言については、「ここでは、こんな言葉かけをしてみては?」 「要チェック! 支援のポイント」としてコメント欄を設けて解説。相談の展開を追いながら、望ましくない言葉かけの例、その言い換えの例、母親の心への寄り添い方、受容・共感・ねぎらいの気持ちの伝え方が具体的に学べます。
目次
1 支援者の発言のタイプいろいろ―タイプ別解説と事例
*支援者がよく口にしがちな言葉のうち、相談場面においてはふさわしくないものを16タイプに分類。
○否定型「そんなことないわよ、大丈夫よ!」 (え、こんなに悩んでいるのに)
○ピントずれ型「ママの愛情を感じていれば、きっといい子になりますよ」 (なんかかみ合っていない感じ)
○問いつめ型「なぜそうしなかったのでしょう?」 (私、何か悪いことでもしたでしょうか)
○悩み重視型「何かお困りのことはありませんか?」 (いえ別に。困ってないとダメですか?) ほか
事例
【不安増大型・自己開示型発言例】どうしても他の子の発達が気になって
【大げさ反応型発言例】マイペースなパパ。男の子4人のママは大変!
【まきこまれ型発言例】おばあちゃんの甘やかし、どうしたら?
【問いつめ型発言例】かんしゃくをおこすので困っています ほか
2 相談のシチュエーションいろいろ―相談場所、問題の難しさ、母親のタイプ
事例
■子育て支援の現場
【ショッピングセンターのベビー休憩室】大泣きの子、無言のお母さん
【子育てサロン】おばあちゃんのせいで、わがままな子になったらどうしよう……
■こんなときどうする?
【障害についての不安】他の子と違うような気がして……
【先入観があって相談を素直に聴けない】園のママどうしのトラブル
【他の機関との関係】検診で受けたアドバイスで落ち込んで……
【DVの疑い?】夫を怒らせてしまいました
■ママの心
【困っている様子は見せないけれど】兄弟への関わり方が極端なお母さん
【子どものイヤイヤ期、ストレス限界】まったくじっとしていません。ヘトヘトです
【きちんとしつけたい】何でも私にしてもらおうとする。自分でさせるには?
3 相談の展開・着地点いろいろ―支援に正解なし
事例
■同じ相談内容に対する異なる支援例
食事中、食べ歩きをして困ります ?〜?
■一つの相談事例に対する異なる見方
ダメって言うと大泣き!一日中こんな感じ ?〜?
4 子育てアドバイザーの声―子育て支援の現場から
先端理論が必ずしもいいとは限らない/がんばりすぎない、しゃべりすぎないのがコツ ほか
--------------------------------------
編著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
NPO法人 日本子育てアドバイザー協会