賠償額算定の根拠を詳説した手引書!
◆交通事故における損害賠償額の算定基準として弁護士・裁判官の必携書「赤い本」(『民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準(上・下)」』(〔公財〕日弁連交通事故相談センター東京支部編集))、「青本」(『交通事故損害額算定基準-実務運用と解説-』(〔公財〕日弁連交通事故相談センター編集))において明確にされていない問題点や課題、裁判例の傾向について、注釈を交え解説!より深い理解を得られ賠償実務に役立てることができます。 ◆「赤い本」「青本」で示された算定基準等を自身の関与する案件に誤って適用されたりしないために、補完すべき点を丁寧に解説しており、この1冊で最新の算定基準が理解でき、賠償実務に役立ちます。
目次
第1章 損害総論
1 損害の概念/2 賠償の限界を画するもの/3 損害額算定方法総論/4 損害賠償請求権者/5 定期金賠償の可否
第2章 積極損害
第1 積極損害総論/第2 治療関係費/第3 付添費用/第4 将来介護費/第5 雑費/第6 通院交通費・宿泊費等/第7 学生・生徒・幼児等の学習費、保育費、通学付添費等/第8 装具・器具等購入費/第9 家屋・自動車等改造費/第10 葬儀関係費用/第11 損害賠償請求関係費用/第12 後見関係費用/第13 その他/第14 弁護士費用
第3章 消極損害
第1 消極損害総論/第2 休業損害/第3 後遺症による逸失利益/第4 死亡による逸失利益
第4章 慰謝料
第1 慰謝料総論/第2 慰謝料基準の構造及び慰謝料金額
第5章 物損
第1 総論/第2 自動車の損傷による損害/第3 自動車以外の損傷による損害
第6章 損益相殺・損害の填補等
第1 損益相殺総論/第2 損害額からの控除の当否/第3 遅延損害金
第7章 同乗事故における減額
第1 無償同乗(好意同乗)/第2 同乗者のシートベルト等の不装着が問題となった事例
第8章 素因減額
第1 素因減額概論/第2 赤い本・青本の素因減額論に対する態度
編著者紹介
高野 真人(たかの・まさと)
弁護士(あみた綜合法律事務所)。1972年東京大学法学部卒。74年弁護士登録。東京三弁護士会交通事故処理委員会副委員長・算定基準部会長、東京三弁護士会交通事故処理委員会委員長。
『改訂版後遺傷害等級認定と裁判実務』(2017年、新日本法規(編著))、『実務交通事故訴訟大系〔3巻〕』(2017年、ぎょうせい(編著))、「要約交通事故判例140」(2014年、学陽書房)などを執筆。
【執筆者一覧】
園 高明(弁護士)、古笛 恵子(弁護士)、松居 英二(弁護士) 髙木 宏行(弁護士)、末次 弘明(弁護士)、北澤 龍也(弁護士)、垣内 惠子(弁護士)