我が国における交通事故損害賠償の現状の集大成!
道路交通法改正による罰則の強化、刑法改正による危険運転致死罪及び自動車運転過失致死傷罪の導入等の対応がとられていますが、交通事故損害賠償に関しては今日においても困難な問題が少なくありません。事故件数は減少しているが、依然として深刻な社会問題です。本書では、(公財)交通事故紛争処理センター本部及び各支部において裁定された事例から、素因減額や評価損などの実務上争いのあるもの、その他参考になると思われる過失相殺事例を含む80件を選抜収録しています。
本書のポイント
□裁定事例の要旨・論点のまとめと事故態様図を掲載しており、裁定事例の理解が容易
□要旨を項目ごとに一覧化。表形式で見やすく、わかりやすくなっています。
□損害賠償額、被害類型、後遺障害類型ごとの一覧表で損害額算定の指針が明確にわかります!
目次
損害賠償額一覧
第1章 責任要件
第2章 損害賠償の範囲と損害額の算定
被害類型一覧
第1章 傷害事故
第2章 死亡事故
第3章 物損事故
後遺障害類型一覧
裁定書(東京本部 名古屋支部 札幌支部 福岡支部 広島支部 大阪支部 高松支部 仙台支部)
編著者プロフィール
公益財団法人 交通事故紛争処理センター
被害者側と加害者側の交渉がスムーズに進まない場合、事故関係者の利益の公正な保護を図るために、中立・公正な立場で、弁護士による法律相談と和解の斡旋及び学識経験者と経験豊富な弁護士による審査・裁定を無料で行う裁判外紛争処理機関(ADR)。東京本部のほか、札幌支部、仙台支部、名古屋支部、大阪支部、広島支部、高松支部、福岡支部、さいたま相談室、金沢相談室、静岡相談室の全国11か所に設置されている。