地方分権推進委員会参事官、自治体国際化協会ロンドン事務所長等を経た著者が、地域主権改革という大きな流れに直面している地域・自治体のあり方について、現場目線でまとめた1冊。
著者が精力的に全国の各地域を巡る中で得たエピソードを交え、地域再生のヒントを4つのポイントに整理しています。
政権交代により地域主権改革がクローズアップされる中、地域再生のために本当に必要なものは何か、景気後退と少子高齢化という悪条件をどのようにして克服できるか、疲弊する自治体財政、停滞する地域経済を活性化させる秘策を提言します。
目次
序章 「日本を元気にする4つの論点」
1 地域の価値を見つめ地域を元気に
・地域資源の活用による地域再生の術
・歴史・文化を掘り起こし地域社会を元気に
・中心市街地を元気にするために
・地域発のエネルギー源発掘と地域産業の活性化
・地域を元気にする環境保全、農林業の再発見
・地域の持つ観光資源の価値を最大限に発揮するために
2 人づくりにより地域と福祉を支える
・地域コミュニティの再生
・地域力が育む教育
・社会福祉の人材確保
3 地域を元気にする制度と基盤作り
・地方分権改革により地域を元気に
・地域を元気にする基盤整備を考える
4 政治を機能させるために
・政治改革と官僚制
・政治危機と民主主義を機能させる仕組み
結びに
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著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
務台俊介…むたい・しゅんすけ/神奈川大学法学部教授、立教大学経済学部兼任講師