アフリカ・アクスム王国に起源をもち、
独立国として長い歴史の中で独自の豊かな文化を発展させてきた
エチオピア
詳細な歴史叙述と、鮮やかに編み込まれたタペストリーが
女性たちの人生やその生きた時代を、生き生きと描き出す
〇日本ではあまり知られていないエチオピア史において、重要な役割を果たしてきた5人の女性たちを取り上げ、通史に埋没することの多い女性の視点から、エチオピア史・アフリカ史の再考を促す良書の翻訳本。 ○エチオピアにおけるキリスト教の受容、エチオピア帝国の建国、大航海時代のポルトガルとの関係、アフリカ分割期の独立の維持、ファシズムの侵攻からの独立の回復など、アフリカ史やエチオピア史のみならず、世界史の文脈においても関心が高いテーマを扱い、政治的な視点だけではなく、当時の社会のありようについても詳説。
目次
第1章 女王アハイェワ ―― エチオピアのキリスト教受容
第2章 マケダ(シバの女王)―― エチオピア国民国家の建設
第3章 王妃エレニ ―― キリスト教優位の存続
第4章 王妃タイトゥ ―― 独立国家としてのエチオピアの存続
第5章 シルヴィア・パンクハースト ―― ファシズムとエチオピアの独立
著者/訳者紹介
【著者・タペストリー】
テケステ・ネガシュ(Tekeste Negash)
スウェーデン・ウプサラ大学名誉教授。エチオピア史・エリトリア史の大家。
ベリット・サフルストローム(Berit Sahlström)
タペストリー作家。
【訳者】
眞城 百華(まき・ももか):上智大学教授。エチオピア史、アフリカ研究。
石原 美奈子(いしはら・みなこ):南山大学教授。文化人類学。