大学入学後、4人に1人が留年・中退しています。(※文部科学省調査ほか)
その原因の1つが「学びたいことが違った」など、進路先の理解の不足によるミスマッチ。
生徒1人ひとりの将来を見据え、ミスマッチを起こさない進路指導を示します。
「学びたいことが違った」「こんな学生生活ではなかったはず」と進路後に思い始め、留年や中退をする学生が多くいます。こうした不幸な進路ミスマッチを防ぐために、どのような進路指導を行えばよいか、手ほどきとなるのが本書です。
「文系or理系」だけに終始することなく、高校卒業後の生徒の人生を考えた進路指導をするためにはどうしたらよいか、その方法を示します。
それぞれの学年で必要な指導のポイントを学年ごとに解説。進路指導に最適なワークシートがつくので、明日からの指導にすぐ使えます!!進路指導担当の先生はもちろん、若手からベテランまでの担任の先生、学校管理職まで広くご活用いただけます。
目次
第1章 ミスマッチをなくす進路指導とは
2つの観点で「ミスマッチをなくす」を目指す/ミスマッチをなくして、大学入試改革に対応する/ミスマッチをなくして、進学後の後悔をゼロにする/「3つの理解」を進路指導の目標にする
第2章 3年間での指導計画のポイント
進路指導の前提と目標/3年間の全体像を計画する/大学・専門学校スタッフに力を借りる際の注意点/各種民間サービスの活用法
第3章 高校1年生の進路指導
(付・1年次から進路指導につかえるワークシート)
第4章 高校2年生の進路指導
(付・2年次の進路指導に役立つワークシート)
第5章 高校3年生の進路指導
(付・3年次の進路指導に役立つワークシート)
著者プロフィール
倉部 史記(くらべ・しき)
「高大共創」のアプローチで高校生の進路開発などに取り組む。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。私立大学専任職員、早稲田塾総合研究所主任研究員などを経て独立。兼任としてNPO法人NEWVERY理事、追手門学院大学アサーティブ研究センター客員研究員、三重県立看護大学の高大接続事業外部評価委員など。
高校等での講演等多数(2018年度は全国約70校)。