平成元年の初版から好評の書籍が10年ぶりの改訂版として登場!
「官民境界」「公共物の不法占拠」など新たな解釈と裁判例を収録!
本書は、公共物所有と管理の法律問題、国家賠償責任などを詳細に解説しています。「官民境界管理の諸問題」「不法占拠者の排除」「住民監査請求・住民訴訟」など前回版にはなかった新たな問題点や裁判例を収録!実務にあたる弁護士、司法書士はもちろん、自治体職員、土地家屋調査士にもご活用いただけます!
里道や水路・ため池などの公共用物は、国有財産として管理されていましたが、平成17年末をもってその大部分が市町村に譲与され、現在は市町村による管理が予定されています。また、海浜地の先に広がる海面は、未だに誰の所有か明確ではありません。これらの(旧)法定外公共物の所有及び管理についての解説書が10年ぶりの改訂です。
「譲与財産たる(旧)法定外公共物の管理に係る条例・規則の制定」「官民境界管理の諸問題」「譲与を受けた(旧)法定外公共物に係る不法占拠者の排除」「(旧)法定外公共物に係る住民監査請求・住民訴訟」といった旧版以降に生じた問題点を整理し、より実務に役立つ内容となっています。
目次
第1編 (旧)法定外公共物の設立と帰属
第1章 法定外公共物についての基礎知識
第2章 (旧)法定外公共物の所有者
第3章 私的所有権の成立を否定する見解について
第4章 (旧)法定外公共物の時効取得
第2編 各種の(旧)法定外公共物
第1章 里道、二線引畦畔等の認定外道路
第2章 普通河川、湖沼・ため池等
第3章 海、海浜地、寄洲等
第3編 (旧)法定外公共物の管理
第1章 管理の主体
第2章 管理の内容
第3章 管理の実際
第4章 官民境界協議の諸問題
第5章 機能管理の方法
第6章 用益の許可
第7章 不法占拠者の排除
第8章 (旧)法定外公共物の処分
第4編 国家賠償請求の可否
第1章 概要
第2章 「道路、河川その他の公の営造物」の概念
第3章 「設置又は管理の瑕疵」の意義
第4章 設置・管理瑕疵に関する裁判例
第5章 賠償責任の負担者
資 料
著者プロフィール
寳金 敏明(ほうきん・としあき)
1946年生。1973年検事に任官。東京地裁判事補、法務省法務局付法務総合研究所教官・同研修第三部長、札幌・東京各法務局訟務部長、法務省租税訟務課長、東京国税不服審判所長、東京法務局長、最高検察庁検事を歴任。退官後、内閣府情報公開・個人情報保護審査会常勤委員、公証人、駿河台大学法科大学院教授、中央大学法科大学院客員教授を経て現在、弁護士。地方自治体や土地家屋調査士などを対象に講演活動を行っている。