組織や世代を超えた政策立案能力を習得するために日和見主義にならず、時代や地域に合わせた政策を創るために必要な、「観察力」「分析力」「直感力」「創造力」等について、政策形成の現場で実際に起こっている事柄をあげながら解説しました。
政策を立案する上で土台となるモノの考え方・見方、利害関係者との交渉の仕方等が一目瞭然!
議論で陥りやすい点や留意点についても説明しています。
身近な事例を取り上げているため、「公共政策」の知識がない方にも理解できるつくりです。
目次
第1章 政策を考える前提
1 政策とは何を考えることなのか
2 政策とは何か
3 理想とは何か
4 公共性とは何か
5 政策を科学することの意味
6 政策の三大争点
7 法的思考と政策思考の融合
第2章 政策の環境変化
1 人間行動の変化
2 政策視点の質的変化
3 政策の複合化
第3章 政策の科学化
1 政策基礎力の形成
2 観察とは何か
3 分析とは何か
4 仮説設定とは何か
5 政策手段の選択
6 オッカムの剃刀
第4章 政策決定プロセス
1 政策決定の基本モデル
2 合理的政策決定モデル
3 政策思考・政策評価における二つの仮説
第5章 政策の議論と交渉
1 政策議論の実態
2 政策議論の留意点
3 共に考え、共に行動すること
4 政策交渉の視点
第6章 自治体経営と政策評価
1 自治体経営と政策評価の関係
2 創造的政策評価?政策進化への挑戦
3 政策評価を通じた政策思考の進化
4 開かれた学習
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編著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
宮脇淳…みやわき・あつし/北海道大学大学院法学研究科教授
若生幸也…わかお・たつや/(株)富士通総研公共事業部シニアコンサルタント