誰ひとり孤立することのない学校・教室とは?
すべての子どもの学びを保障するための具体的方策の提示。
○「学びの共同体研究会」講師として年間のべ150校もの学校で授業研究の支援にあたっている著者(佐藤氏)が、今日までに蓄積した膨大な記録をもとに送る、学校改革・授業改革の具体的指南書。
○教師が自らの実践や教育観を絶えず振り返ること―省察(せいさつ)を重視。エピソードを検証しながら、学びの質を高めるための授業の組み立て、教師の立ち居振る舞い、児童生徒との関わり、授業研究の方法など、学校種を問わず、教職にある者なら必ず心得ておくべき「教育の真髄」を凝縮。
目次
第1章 「学びの共同体」の学校改革
1 どんな学校づくりをしたいのか
2 どんな授業をしたいのか
3 始まりの哲学「騙されたつもりで実践する」
4 様々なケアの形
第2章 協同的な学びと学びのデザイン
1 質の高い授業と学びの創造
2 「学びのデザイン」
3 具体的「学びのデザイン」例
第3章 授業観察と授業リフレクション
1 反省的実践家として教師を確立する活動システム
2 何のために授業を見るのか
3 授業観察の視点
4 観察したことを記述・表現することの難しさ
5 授業を見るとき
第4章 越境する「学びの共同体」
―東南アジアにおける学校改革の経験から
1 東南アジアにおける文脈
2 学びの共同体:産みの苦しみ
3 ついにパイロット校が生まれた ほか
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著者等紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
佐藤雅彰…さとう・まさあき/静岡県富士市立広見小学校長、同市立岳陽中学校長を歴任。「学びの共同体研究会」副代表
齊藤英介…さいとう・えいすけ/シンガポール国立教育学院在勤