本書は三部構成となっています。
第一部では、大学における知の創造・継承・発信が重要であることを解説します。
さらに、大学における教育研究活動の「説明責任」と「質保証」が最重要課題であることを論じています。
第二部では、高等教育の歴史および高等教育の評価(質保証)制度の歴史をまとめ、
特に、質保証の方向性について国際的な質保証の動向を中心に論を展開しています。
そして、第三部では、大学がそれぞれの個性を発揮して、
その「成果」を社会の発展に資するために何をすべきか、
大学における意識改革、評価結果の戦略的活用などについてまとめています。
各々の大学が個性を発揮し、独自のスタンスを身につけるにはどうすればよいのか、
評価の視点から説いた1冊です。
目次
1 大学に求められているもの
・知識基盤社会の牽引車
・社会のパラダイム・シフトと大学
・質保証と説明責任
2 高等教育の歴史と質保証
・日本の高等教育の歩み
・質保証と評価制度の歴史
・国際的な質保証の方向性
3 大学教育の未来を拓く
・知識基盤社会の高等教育政策
・成果重視の時代
・評価の戦略的活用と大学の意識改革
著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
川口昭彦…かわぐち・あきひこ/独立行政法人大学評価・学位授与機構理事