本書は、電子書籍のみとなります。
2008年9月度・「税務・経営」分野単行本受注数ランキング(当社ウェブサイト経由)第1位!
電子書籍として復刻しました!
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小田急線高架化工事訴訟、アフガニスタン難民認定訴訟等、行政訴訟において数々の行政側敗訴の判決を下したことで有名な藤山判事は、圧倒的に国側有利と言われる税務訴訟においても、東京都銀行税訴訟を始め、6割に上る納税者勝訴の判決を下しており、その後の税務に与えた影響は極めて大きなものがあります。
本書は、「旬刊 速報税理」で連載した『検証!藤山判決』の判例評釈をベースに、控訴審・上告審(藤山判決は一審)における評価や税務に与えた影響を加筆のうえ、20事件を厳選し、「1 事実関係→2 争点→3 判決の要旨→4 評釈→5 実務の対応」という構成により、藤山判決の論理展開を徹底解明した唯一の実務書として刊行します。
厳格な法令解釈を求める藤山判決の論旨は、実務においてその理解が不可欠である税法解釈の手引書として、また税理士補佐人制度を機に関心が高まっている税務訴訟手続のためのテキストとしても最適の書です。
目次
・所得税関係
受贈したゴルフ会員権の名義書換料の譲渡取得費算入(右山事件)を含む6事件
・法人税関係
貸倒損失の判定と社会通念基準(興銀事件)を含む3事件
・相続税・贈与税関係
小規模宅地評価の特例とやむを得ない事情(高野事件)を含む5事件
・国税通則関係
税理士作成の虚偽申告書と重加算税(千野事件)を含む3事件
・その他
東京都銀行税事件を含む3事件
著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
渡辺充…わたなべ・みつる/明治学院大学法学部教授、税理士