・令和2年から続くコロナ禍において、当時和歌山県の保健医療行政のトップとして陣頭指揮を執ってきた著者が、「あの時、こんなことを思った」という“こころの記録”をエッセイ風にまとめた一冊。 ・全国で初めての院内感染を経験し「和歌山方式」を確立した際の裏話や時系列ごとのやり取りがリアルに描かれています。
目次
第一編(2020年) 〜渦中での混乱や突きつけられた課題~ 令和元年~2年度
その1.全国初の院内感染でドラマは始まった!
その2.コロナ初期の対応のよもやま話
その3.病院と家族の葛藤
その4.医療機関受診なく死亡された疑問と課題
その5.家族内感染の課題
その6.医療機関の苦悩
その7.公表の難しさ
その8.使命感
その9.ウイルスはどこに潜む?
その10.退院基準の変更に思う
その11.これから始まる新たな歩み
その12.第二波が始まった
その13.遺伝子は語る
その14.齟齬が生じた検査結果
その15.記録する重要性
その16.日本人の感染者はなぜ少ないのか
その17.見いだせぬ正解
その18.後遺症
その19.第三波の到来
その20.クラスター連発
その21.コロナの対応で得たもの
その22.全国の情勢と違う?
その23.ワクチン接種に賭けるしかない?
第二編(2021年)
~いつ終わるかもしれない闘いの日々~ 令和3年度
本県のコロナの概況
その1.累積感染者数は大台の1,000人を突破
その2.地震に震えコロナに怯える
その3.一年のまとめ
その4.新型コロナワクチンの混乱─ちょっと変です
その5.スペイン風邪はなぜ終息したのか
その6.ついに変異株(アルファ株)出現!
その7.第四波到来!
その8.試練が続く中で、届かない呼びかけ
その9.病床逼迫
その10.ガラケーで入院調整
その11.感覚の麻痺
その12.大阪の窮状に際して
その13.83日ぶりに県内感染者が“0”
その14.3か月ぶりに真に県民の感染者がゼロを記録
その15.節目にデルタ変異株もやってきた
その16.第五波の兆し
その17.第五波が押し寄せている
その18.真夏の決戦─薄氷を踏むごとし
その19.ついに宿泊療養開始
その20.繰り返すウイルスの襲撃
その21.初デビューもあった
その22.束の間の休息とは言い難し
その23.和歌山方式の神髄
その24.ついに新変異株“オミクロン株”登場
その25.本県にもオミクロン株の濃厚接触者が現れる
その26.本県にもオミクロン株の患者が入院
その27.オミクロン株の襲撃
その28.オミクロン株がもたらした課題・高齢者の延命治療
その29.オミクロン株がもたらした第六波を振り返る
その30.オミクロン株BA.2の出現
第三編(2022年)
~いつまで続く、変異株との闘い~ 令和4年度
本県のコロナの概況
その1.なんか変?
その2.社会の縮図
その3.第六波はいつ収束するのか?
その4.第七波が始まった?勢いのあるBA.5変異株の登場
その5.第七波の猛威と秘話
その6.眠れない闘いの日々
その7.宇宙的に増える感染者数
その8.命をつなぐ電話
その9.本当にいろいろあるね
その10.Withコロナの感染対策
その11.再び感染拡大に!
その12.ついに、技監の私が感染してしまった!
その13.仁坂県政の終わりと私の行く先
その14.健康神話が崩れる
その15.感染者数が最多記録を更新!
その16.5類への移行
その17.3年間の総括と今後
その18.広がる輪
あとがき
付録
~地域の保健・医療の充実を目指して過ごした32年間を振り返る~
その1.御坊保健所での22年間を振り返って
その2.和歌山県庁での10年間を振り返って