「自然とつく」から「取りに行く」へ!
●文科省の現役職員+公立小中学校事務職員が基礎から解説
――「予算」の考え方を抜本的に変えるありそうでなかった教科書
●今よりも充実した予算を願うすべての学校管理職、予算担当教員の方々には
――教育分野の予算編成に参画する上で知っておきたい基礎的な情報をまとめた「入門書」
●その道のプロである学校事務職員、教育委員会予算担当職員の方々にも
――「何が」「どこまで」「どの根拠で」決まっているのか、予算要求のポイントなどを整理
目次
第1章 予算要求・編成の相場観をつかむ
見えているのに見えていない/日々の活動の一つ一つにお金がかかっている/教育費を概観する/教育費を概観する(学校予算)予算に興味を持つ/予算は硬直的になりがちだ/予算要求に当たっての心構え/硬直性の例外/予算は「取りに行くもの」/予算を「知る」必要性
第2章 予算要求・編成のキホン
予算編成の流れ/予算編成における各学校の役割/歳出予算科目/「款」「項」「目」について/「節」について
第3章 費用負担者
国、都道府県、市町村の役割分担/設置者負担主義の原則/公費負担の範囲と私費負担の範囲について/公費負担の範囲と私費負担の範囲について(実践編)/PTA予算と学校予算
第4章 予算査定者の着眼点と予算要求のポイント
予算査定担当者の目は財源にも向いている/着眼点①予算編成方針/着眼点②義務性/着眼点③緊急性/着眼点④財源手当/着眼点⑤経費の負担者(私費負担と公費負担)/着眼点⑥議会/着眼点⑦近隣自治体や類似自治体との横並び/着眼点⑧契機(タイミング)/着眼点⑨予算水準
●参考資料(一般的な市町村予算財務規則の例/一般的な予算編成日程の例)
ちょっと一息
戦後の教育費/日本全体の予算編成の流れ/当初予算と補正予算/会計年度/公費と私費負担の線引き/留保財源
編著者紹介
内田 裕一朗(うちだ・ゆういちろう)
1988年生まれ。埼玉県出身。現在、文部科学省初等中等教育局財務課給与予算・総括係長。これまで学校施設整備助成、国立大学の国際化や地方財政施策の総括など、財務分野を中心とした業務を担当。業務の傍らで地方財政に関する勉強会を主催するなどして、教育行政関係者らの同分野への興味関心の喚起や知識理解の深化に向けて取り組んでいる。
井上 聡大(いのうえ・そうだい) (2022年6月現在)
1987年生まれ。長野県出身。全国知事会在職中の埼玉県庁への派遣を通し、国と地方の共創・連携に関心を抱く。現在、長野県公立学校事務職員として松本市立奈川小中学校に勤務。学校事務職員として、教職員との連携や教育課程を意識した予算立案、予算執行に取り組んでいる。また事務研究会の一員として学校事務に関する研究活動にも携わる。