◆ユーザーファーストのサービス構築のために知っておくべき思考法とサービス開発手法を行政官向けに平易に解説。これからデジタル化に取り組む担当者はもちろん、未来を拓くすべての行政官必読の書!
◆著者がリードしている経済産業省DX(デジタルトランスフォーメーション)を初めて詳報!
・事業者向け認証サービス「GビズID」をはじめとした事業者向けデジタルプラットフォーム
・民間IT人材採用ノウハウの構築とチームづくり
◆自治体においても喫緊の課題であり、デジタル庁をはじめ中央省庁で推進されている民間IT人材採用。経済産業省ではかねてより、縦割りと言われていた行政の分野を横串でつなげて新組織「DX室」を立ち上げ、民間企業出身のIT人材を積極的に活用している。省庁としては異例とされるこの取り組みを通して見えてきた、行政DXを進めるうえで大切なマインドセットと組織づくりとは。
-行政サービス構築のためのサービスデザイン思考とアーキテクチャ思考を解説
-海外のデジタルガバメント事例がわかる
インド/韓国/エストニア/デンマーク/シンガポール
-デジタルサービス開発のための3つの手法を知る
-デジタルトランスフォーメーションに対応する組織の見直し
-行政組織における民間IT人材の採用とチームづくりまで
-新型コロナウイルス感染拡大で見えた行政サービスの課題
-デジタル化は技術だけの問題ではない、組織・人の問題である
目次
はじめに
プロローグ デジタルテクノロジーで行政の「当たり前」を変えよう
Chapter 1 行政組織、行政官の置かれる環境と役割の変化
Chapter 2 なぜ行政のデジタル化を進める必要があるのか
Chapter 3 経済産業省DXの取り組みが目指してきたもの、達成できていないもの
Chapter 4 行政組織に欠けている2つの思考
Chapter 5 アーキテクチャ思考でビジネス・デジタルガバメントの事例を見る
Chapter 6 行政デジタルサービスを開発するための3つの手法
Chapter 7 IT企業のような行政組織を目指す
Chapter 8 新型コロナウイルス感染拡大で見えた行政サービスの課題
Chapter 9 目指すべきGovernment as a Serviceの方向性
エピローグ デジタルコンフィデンスを持って行政をハックするために
あとがき
参考文献・より理解を深めるためのブックリスト
Column
●シンガポール政府の雇用・人事評価制度
●経営学の視点から行政の課題を見直してみる
●「飛行機に乗る」という体験におけるサービスデザイン
●行政システムのオープンソース化とその先の未来
●ベンダーロックインとは何か?
著者プロフィール
吉田 泰己(よしだ・ひろき)
経済産業省 商務情報政策局 情報プロジェクト室長
1983年生まれ。東京大学公共政策大学院修了後、2008年経済産業省入省。法人税制、地球温暖化対策、エネルギー政策等を担当したのち、2015年7月より留学。シンガポール国立大学で経営学修士(MBA)、リー・クワンユー公共政策大学院で公共経営学修士を取得、ハーバードケネディスクールにフェローとして在籍、各国のデジタルガバメントの取り組みについて学ぶ。2017年7月に帰国後、経済産業省情報プロジェクト室の室長補佐として省内のデジタル・トランスフォーメーション及び事業者向け行政手続のデジタル化を推進。2020年7月より現職。2021年3月、第2期多摩美術大学クリエイティブリーダーシッププログラム(TCL)修了。
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