新教育課程の学校経営はこの一冊で!
著者が務める文部科学省中央研修のカリキュラム・マネジメントに関する講座の内容を凝縮。
本書のポイント
◇新学習指導要領を学校経営の視点から詳解!
改訂のポイントをスクールリーダー向けに丁寧に解説します。「社会に開かれた教育課程」「資質・能力の育成」など、学校管理職だからこそ押さえておくべきポイントが明らかに。
◇古くて新しいテーマ「カリキュラム・マネジメント」の本質を解説!
戦後の学習指導要領改訂の経緯をひも解きながら、現代のカリキュラム・マネジメントの要諦を明快に提示します。学校づくりの構想、経営の実践に生かせる情報を提供します。
◇指導要領総則を「学校経営の地図」に、学校管理職が取り組むべき課題や方策を提案
「学びの地図」といわれる指導要領総則は、「学校経営の地図でもある」と著者は言います。総則をもとにした、新しい学校経営戦略の具体を提言します。
目次
第Ⅰ部 理論編
第1章 これからの社会と学習指導要領の改訂
*新学習指導要領の目指すところを学校経営の視点から解説
第2章 新学習指導要領とカリキュラム・マネジメント
*新学習指導要領が求めるカリキュラム・マネジメントの具体テーマを提示
第3章 カリキュラム・マネジメントの来歴:学習指導要領改訂の歴史
*戦後の学習指導要領改訂をひも解きながら、今求められるカリマネとのつながりを明らかにし、これからの取組のヒントを明示
第Ⅱ部 実践編
第1章 授業を変える―教科横断をどうとらえる―
*新学習指導要領が求める授業づくりを管理職はどう捉えマネジメントするか。
第2章 学校を変える―多彩な教育課題への対応―
*プログラミング教育など現代的課題への対応を含む、教育課程のマネジメントをどう図るか。
第3章 条件整備としてのカリキュラム・マネジメント
*新教育課程を実現するための管理職ならではの役割・取組を解説。
第4章 新教育課程に生かす経営戦略
*管理職・ミドル・若手のカリキュラム・マネジメントをどう組織し実践するか、学校経営戦略としてのカリキュラム・マネジメントの実際を解き明かす。
第5章 総則を「学校経営の地図」としたカリキュラム・マネジメント
*総則の諸テーマをもとに、これからの学校づくりを構想し実践するためのポイントを提案。
著者プロフィール
天笠 茂(あまがさ・しげる)
昭和25年東京都生まれ。川崎市立子母口小学校教諭、筑波大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。昭和57年千葉大学講師となり、平成9年より同大教授、平成28年度より同大特任教授。学校経営学、教育経営学、カリキュラム・マネジメント専攻。中央教育審議会初等中等教育分科会委員など文科省の各種委員等を務める。単著『学校経営の戦略と手法』『カリキュラムを基盤とする学校経営』をはじめ編著書多数。
著者からのメッセージ
その先の日本を展望しつつ2030年に向けた10年が始まった。大きな変化が待ち受けるなか、先陣を切るように新しい学習指導要領のもとでの学校教育がスタートする。 学校にとって、その道標となるのが新しい学習指導要領であり、具体化にあたってカギを握るのがカリキュラム・マネジメントである。本書の意図するところは、校長をはじめ一人ひとりの教職員に、カリキュラム・マネジメントの理論と実践に関わるメッセージを届けることにある。実践を担う学校や教職員に皆様に、新たなる局面を拓くにあたって、本書がその一助となれば幸いである。