学校の学習環境・勤務環境について世界48か国の教員・校長に対して行われた国際調査の結果を約100点の図表に基づき端的に分析。
「新学習指導要領に基づく授業改善」と「学校における働き方改革」が同時に求められている今、学校教育関係者にとって今後の施策推進の根拠となる貴重なデータ集。
日本において前回調査(TALIS2013)では「中学校」のみが対象であったのに対し、今回(TALIS2018)は「小学校」も対象に加わり、小中の比較が可能になるなどデータの活用範囲が広がりました。
OECD国際教員指導環境調査とは
・OECD(経済協力開発機構)が実施する、学校の学習環境と教員・校長の勤務環境に焦点を当てた大規模な国際調査。Teaching and Learning International Survey、略称TALIS〈タリス〉。
・2008年、2013年、2018年と5年おきに実施。日本は2013年の「中学校」段階の調査から参加。
収録データの例
・教員の仕事時間 ・校長の仕事の時間配分 ・教員の自己効力感
・勤務経験年数別に見た、混乱した生徒への対応 ・教員が用いる生徒の学習評価方法
・教員と児童生徒の関係 ・学級の規律と学習の雰囲気 ・教育資源の不足
・仕事に対する教員の満足度
目次
第1章 TALISの概要
第2章 未来に向けた指導と学習
2.1 教室での指導実践
2.2 教員が用いる生徒の学習評価方法
2.3 教員の仕事時間
2.4 校長の仕事の時間配分
2.5 教員の自己効力感
2.6 変化や革新への対応
第3章 変化する指導環境
3.1 教員及び校長の年齢
3.2 教員及び校長の勤務年数
3.3 教員及び校長の性別
3.4 児童生徒の多様な背景
3.5 多様性及び公平性についての教員の信念
3.6 公平性と多様性に関する学校の実践
3.7 多文化的な学級の指導における教員の自己効力感
3.8 学校の雰囲気と学習環境の改善
3.9 学校における教育資源の不足
3.10 学校規模
第4章 教職の魅力
4.1 教員になる際の動機
4.2 教職への志望
4.3 教員・校長の最終学歴
4.4 教員が受けた公的な教育や研修
4.5 授業の準備状況についての教員の受け止め方
4.6 校長の研修
4.7 教員の新たな赴任校における研修
4.8 教員の勤務経験と仕事時間及び授業時間との関連
4.9 校内指導(メンタリング)
4.10 仕事に対する満足度
第5章 教員の成長と職能開発
5.1 職能開発の状況
5.2 職能開発の形態
5.3 職能開発に含まれる内容
5.4 職能開発のニーズ
5.5 職能開発の参加の障壁
資 料 教員質問紙(小学校/中学校)、校長質問紙(小学校/中学校)
編著者プロフィール
国立教育政策研究所
文部科学省内に設置されている研究機関。教育政策の企画・立案のための基礎調査、国際共同研究等を担う。日本におけるTALIS実施責任機関。