カリキュラム・マネジメントの新手法「学校経営マンダラート」
その作り方・使い方から実施・評価までを具体的な取り組みとともに紹介する著作です。
「カリキュラム・マネジメント」は新学習指導要領の柱の一つとして登場しました。これまで研究者らによるカリキュラム・マネジメントの手法が様々に提案され実践されてきましたが、学校現場ではまだ充分に浸透しているとはいえない現状にあります。
本書は、高知県本山町立嶺北中学校長の大谷俊彦氏が考案した「学校経営マンダラート」によって、分かりやすく取り組みやすい、そして効果が上がる学校づくりを実現する手法を提案するもの。まさに、“学校現場発のカリキュラム・マネジメント”の書です。
目次
刊行によせて
嶺北スピリット 嶺北オリジナル 嶺北プライド(村川雅弘)
豊富なアイデア、確かな実践(田村知子)
第1章 これから求められる学校経営と新しいカリキュラム・マネジメント
1 「カリキュラム・マネジメント」の一丁目一番地は「学校教育目標」にあり/2 「目的」「目標」「方針」をきちんと使い分けられているか/3 「目標」はシンプルでコンパクトに! 覚えられないような目標はアウト!/4 魅力的で独創性のあるキャッチ・コピーを考えよう/5 「ゴール」からの「逆向き設計」で、PDCAを考える
第2章 「学校経営マンダラート」の内容と活用
1 「マンダラート」の意義と目的/2 「マンダラート」の作り方/3 「マンダラート」の使い方/ 4 「マンダラート」研修の方法/5 みんなで考え、みんなで創る「マンダラート」/6 「マンダラート」の応用【新学習指導要領編】/7 マンダラートの評価
第3章 「学校経営マンダラート」からみる嶺北中学校の実践
1 新しい学習指導要領のキーワードから求められる学校像を探る/2 「学校教育目標」は、「社会人基礎力」の育成/3 「チームとしての学校」を意識して、校内研修組織を考える/4 「学力向上」へのカリキュラム・マネジメント/5 「表現力育成」へのカリキュラム・マネジメント/6 「学級」のカリキュラム・マネジメント/7 部活動での「マンダラート」の活用/8 経営戦略としての学校関係者評価の活用/9 スタートカリキュラムとしての「コミュニケーションキャンプ」
著者プロフィール
大谷俊彦(おおたに・としひこ)
高知県内公立中学校国語科教諭からスタートし、高知県中部教育事務所指導主事、高知県教育センター指導主事、高知県庁本課(学校教育課)指導主事、文部科学省主幹、国立室戸青少年自然の家事業課長、併設型中高一貫教育校教頭等を経て、現在、連携型中高一貫教育校である本山町立嶺北中学校の校長として7年目。文部科学省中央研修「カリキュラム・マネジメント研修」等の講師を務める。県内を始め、東京、広島、三重、滋賀、熊本、兵庫などで講演活動も行う。『次代を創る『資質・能力』を育む学校づくり』(執筆)など。