詰め込み式「勉強」を、対話と協同のある「学び」へ。
いま求められる授業研究の視点と手立てを詳解。
全国に広がりを見せている教育実践 「学びの共同体」。
その提唱者・佐藤学氏と、スーパーバイザー・佐藤雅彰氏のコラボレーションによる、授業技術と授業研究の新・指南書です。
●「学びの共同体」としての学校・教室のあり方
授業研究を軸に学校改革をめざす「学びの共同体」のヴィジョンを紹介。
実現のための具体的な方法と道筋をわかりやすく説きます。
●「対話」と「協同」のある授業をどう創造する?
各教科の授業事例を紹介しながら、学び合いの基本的な作法、グループ活動の効果的な取り入れ方、つまずいている子どもへのケア等について詳解します。
●教師の学び合いの方法〜“授業を読む力”〜
子どもの言葉や態度から何を読み取り、どう応じればよいか。
効果的な授業研究を通して切磋琢磨する教師の学び合いの姿を紹介します。
目次
1 「学びの共同体」としての学校
・「学びの共同体」のヴィジョン・哲学
・ヴィジョン・哲学を改革の当事者で共有
2 対話的実践を中心とした学びの創造
・学びの質
・各教科における「対話」と「協同」
・グループ活動は意見を一つにまとめる活動ではない
・グループ活動に関するよくある質問
3 授業をどう観察し、どう省察するか
・学校現場における授業研究の流れ
・授業研究における論点
・観察すること、省察することの具体
・観る内容、語る内容の具体
●解説(佐藤学)
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著者等紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
佐藤雅彰…さとう・まさあき/元静岡県富士市立岳陽中学校長、富士学びの会代表
佐藤学…さとう・まなぶ/東京大学大学院教育学研究科教授