ファシリティマネジメント(FM)とは地方公共団体等の土地・建物などの施設を経営資源として有効活用し、経営目的の達成を図る経営活動です。
具体的には、所管部門別による個別管理であったものを、地方自治体として全体最適をめざすような活動を指します。
人口減少と自治体の合併で供給過剰状態の施設の総量を整理するために、FMの専門部署やFMの担当者を新たに設ける地方自治体が増えてきています。
施設の老朽化対策や耐震性強化のため、質の見直しと長期修繕計画は公共施設管理上の必須課題となっています。
本書は、地方自治体向けに、FMの理論と、実践に役立つケーススタディやFAQを掲載した入門書です。
理論だけでなく、実務に役立つ自治体のケーススタディとFAQも掲載しており、FMを導入する際に最適な内容です。
目次
1 ファシリティマネジメント(FM)とは
2 公共FM戦略の全体構想
3 公共FMの戦略
4 公共FMの体制づくり
5 公共ファシリティマネジメントの事例
6 公共FMの関連資料
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執筆者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
中津元次/中津エフ.エム.コンサルティング代表取締役
松成和夫/プロコード・コンサルティング代表
川口誠/MLCMコンサルティング代表
萩原芳孝/久米設計プロジェクトマネジメント部主査
駒井裕民/青森県総務部財産管理課主査
堀内誠/武蔵野市財務部施設課課長
池田芳樹/日本ファシリティマネジメント推進協会理事・事務局長
円満隆平/金沢工業大学環境・建築学部教授