『大学評価文化の定着』シリーズの2巻目。
また、『大学評価文化の展開』と併せた「大学評価・学位授与機構大学評価シリーズ」としての最終巻ともなります。
大学評価・学位授与機構がこれまで行ってきた国際連携活動の経験から、大学教育の国際化に向けて取り組むべき課題や、日本の大学の在り方を説き、今後の大学評価の方向性についても提言した、シリーズ集大成の1冊です。
第一部では、大学における国際性についての概論を展開。
海外の学習成果の測定や教育の質の維持の取り組みについて紹介します。
第二部では、他国と同等に渡り合えるようにするための学内マネジメントについて提案。
主に競争力に重点を置き、組織や教員のみならず、学生も巻き込んだ大学改革を提案します。
第三部では、国際的な通用性をもつ評価をするためのプロセスを紹介。
また、法人化したことで揺れる国立大学を取り上げ、国立大学法人の評価の方法も提示します。
大学がそれぞれの個性を発揮しつつ、国際社会で通用するための大学作りについてのまとめです。
大学評価・学位授与機構は、2000年の発足と同時に、国立大学を中心とした「試行的評価」に取り組み、さらに、認証評価機関として、大学・短期大学・高等専門学校の機関別認証評価や法科大学院の専門分野別認証評価を実施しています。
目次
1 大学教育の国際性とは
大留学時代の到来/個性・特色をみせる/成果をみせる/先進諸国は先を走っている
2 競争力をもつ学内マネジメント
内部質保証システムの構築/資料・データの収集・分析と情報公開/内部質保証の体制
3 国際通用性をもつ第三者評価システム
アクレディテーションとオーディット/アセスメント/認証評価/国立大学法人評価
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執筆者紹介(肩書は発刊当時、敬称略、すべて(独)大学評価・学位授与機構所属)
井田正明…いだ・まさあき/評価研究部所属・准教授
川口昭彦…かわぐち・あきひこ/特任教授(執筆時は理事)
栗田佳代子…くりた・かよこ/評価研究部所属・准教授
齋藤聖子…さいとう・せいこ/評価研究部所属・准教授
渋井進…しぶい・すすむ/評価研究部所属・准教授
田中弥生…たなか・やよい/評価研究部所属・准教授
林隆之…はやし・たかゆき/評価研究部所属・准教授