内容
日本の伝統芸能である落語に登場する人物たちのなかでも人気のキャラクター、八つぁんや熊さん、与太郎、粗忽者……。彼らはみな一様にパッとしなかったり、馬鹿で呑気だったり、そそっかしくて失敗ばかりだったりする、ある意味「ダメ人間」。今の世の中であれば「弱者」「負け組」のそしりを免れないかもしれません。
でも、落語の世界では、コミュニティの中で彼らはとても愛され、大事にされているのです。つまりそれは、はみだし者でも弱者でも居場所があり、息苦しくない社会であったのと同時に、彼らならではの処世術があったということを示しているのではないでしょうか。
「立派に生きるべき」「何者かになるべき」という思い込みから、見えない何かに自分を縛り付けてしまっている人あなた、一度肩の力を抜いて、自分に優しくしてみませんか?
『教養としての落語』の著者で落語家の立川談慶氏が、彼らを引き合いに出しながら、仕事の場でも人間関係でも、そしてひとりのときでさえも「生き」苦しさに苛まれているあなたが、今の自分のまま、心穏やかに生きていくための考え方、心の在り方を伝えます。
近頃は互いを監視し、責め立て合うばかりの世知辛い世の中ですが、そうではなく、うまく謙遜し、世辞を言いながら互いを許し合う術を「粗忽者」たちから教わりましょう!