富山県射水市(9万3600人)は、水道事業の包括業務委託を実施し、布目分庁舎に「上下水道お客様センター」を開設して運用を始めた。民間事業者の専門的なノウハウ等を活用し、個別の業務を併せて委託することで業務の効率化と安定したサービスの提供を図るのがねらい。
委託したのは、①窓口、検針、料金調定及び更正、名義変更、納入通知書等の作成・発送、収納、開閉栓、水道メーター管理などの「料金に関する業務」、②水道施設運転・維持管理、分庁舎閉庁時管理、水質管理などの「施設の維持管理業務」で、名古屋市のヴェオリア・ジェネッツ社中部支店に4年6か月間委託した。包括業務委託後も、市は引き続き水道事業の経営や管路の維持管理、建設改良事業を行い、水道事業運営の責務を負うことから、水道施設の運営権を民間事業者に設定する「コンセッション方式」とは異なる。
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月刊「ガバナンス」2019年12月号・DATA BANK2019より抜粋)