判断に困る介護保険の第三者行為求償の実務が
具体的設例とQ&Aでわかる!
本書の特徴 ○判断に迷う第三者行為事務について、第三者行為求償事務アドバイザーである著者が具体的なQ&Aで解説! ○Q&Aは、著者が講演会等で受けた質問や現場の自治体職員から寄せられた質問が多数盛り込まれているため、実務上で生じがちな課題の解決に役立ちます! ○自治体の介護保険担当者必携の書籍です。
【第三者行為求償事務とは】
交通事故等、第三者(加害者)の不法行為によって生じた保険給付について、保険者(市町村等)が立て替えた医療費等を加害者に対して損害賠償請求する制度。被害者が要介護・要支援の認定を受けた場合や、要介護度が深刻になった場合などに介護保険法の規定が適用されることとなるが、介護保険法に基づく第三者行為求償制度については、求償事案の抽出を市町村の担当者が行うこととなる。
目次
序 文
第1章 第三者行為求償制度
Ⅰ 第三者行為求償制度の意義
Ⅱ 第三者行為求償制度の立法目的
Ⅲ 第三者行為の類型
Ⅳ 第三者行為の被害届 第2章 損害賠償請求権の代位取得
Ⅰ 代位取得の要件
Ⅱ 示談(請求権放棄等)と代位取得
Ⅲ 過失相殺と代位取得との関係
Ⅳ 共同不法行為と代位取得
Ⅴ 好意同乗と代位取得との関係
Ⅵ 素因減額と代位取得
Ⅶ 介護給付と後遺症 第3章 給付免責
Ⅰ 介護保険と給付免責
Ⅱ 給付免責と不当利得返還請求 第4章 給付制限
Ⅰ 交通事故と給付制限
Ⅱ 相対的給付制限の具体的事例 第5章 介護事故と過失相殺
第6章 介護保険と時効
第7章 介護施設等での転倒・誤嚥等の事故
第8章 履行請求(請求書の送付・支払の督促)
Ⅰ 加害者個人
Ⅱ 損保会社と直接請求 第9章 強制履行
Ⅰ 民事調停(交通調停)
Ⅱ 支払督促
Ⅲ 訴えの提起
Ⅳ 少額訴訟 第10章 強制執行
Ⅰ 強制執行
Ⅱ 動産執行
Ⅲ 債権執行 第11章 不納欠損処分
第12章 滞納整理
著者紹介
高田橋 厚男(こうだばし あつお)
BTV株式会社総務部長。第三者行為求償事務アドバイザー。(※第三者行為求償事務アドバイザーは、厚生労働省が指定している資格。現在日本で5名のみ。本書著者はそのうちの1名である。)都城市健康福祉部社会福祉課長・生活環境部保険年金課長・財務部資産税課長・商工部長・議会事務局長を歴任。