東日本大震災津波に直面した岩手県防災危機管理監が初めて明かす真実!県、被災市町村、自衛隊、警察、消防は未曾有の危機に際し、なにを考え、どう動いたのか。
発災からの8日間、県災害対策本部を閉じるまでの150日間をドキュメンタリータッチで描きます。
東日本大震災に関する書籍は数多く出ましたが、自治体の防災責任者が書き下ろしたものは本書が初めて。
震災直後の初動8日間から災害対策本部を閉じた8月11日までの150日間、本部の指揮をとった著者が、当事者としてその間の動きを克明に記しました。
口絵カラーでは、沿岸被災地の震災前・後の空撮を比較掲載。全国に貴重な経験を伝えるとともに、災害対策の現状に警鐘を鳴らす1冊です。
目次
口絵カラー 岩手県内沿岸部被災地の震災前・後の空撮比較
推薦のことば 達増拓也・岩手県知事
1 未曾有の巨大地震・大津波〜発災からの8日間
2 史上最大の作戦〜自衛隊の救援活動と自治体の連携
3 東日本大震災への対応とその教訓
4 岩手県防災危機管理監としての5年の日々
5 大震災津波の教訓を海外に
資料編 東日本大震災津波の発生から2か月後までの災害・復旧状況等の概要 など
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著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
越野修三…こしの・しゅうぞう/元・岩手県防災危機管理監(現・岩手県総合防災室主任防災指導員)。
阪神大震災の際に、陸上自衛隊第13師団作戦部長として神戸市で
救援活動にあたる。
退官後、岩手県庁入り。県総合防災室特命参事を経て、防災危機
管理監を務めていた2011年3月11日、東日本大震災に遭遇する。
消防庁「地域防災計画における地震・津波対策の充実・強化に関する
検討会」委員。