議会基本条例を制定している団体は130団体あまりに上りますが、条例をもとに議会改革を成功させている議会はまだまだ少ないのが現状です。
会津若松市議会では、〈市民との意見交換会〉→〈広報広聴委員会〉→〈政策討論会〉という政策形成サイクルを活用しながら、議会の存在意義を十二分に発揮しています。
会津若松市議会への視察も非常に多く、議会事務局職員が全国に講師として飛び回るなど、議会関係者では非常に注目されています。
会津若松市議会の議会改革は、マニフェスト大賞も受賞しており、平成21年は最優秀成果賞、平成22年は優秀議会改革賞を受賞しています。
本書では、条例制定までのプロセスから、実際の政策形成の実績にいたるまで、議会改革の全体像を豊富な資料で解説しています。
議会改革が叫ばれる今、すべての議会関係者が参考となる色々なヒントが詰まった1冊です。
目次
1 なぜ議会改革か?――改革の政治風土
2 議会基本条例制定の体制・基本フレーム・具体的プロセス
3 会津若松市議会基本条例の概要と特色
4 政策形成サイクル(総論)――制度設計の着想と歩み
5 政策形成サイクル(各論)――3つの主要ツール
6 議決責任・議員間討議と議会基本条例全体構造の再認識へ
7 政策形成サイクルによる具体的実践
8 議会基本条例及び政策形成サイクルの成果・課題・今後の展望
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編集者紹介(肩書は発刊当時,敬称略)
会津若松市議会/第4回マニフェスト大賞で「最優秀成果賞」受賞 “議会基本条例を活用することで構築した新たな「政策形成サイクル」の運用”。第5回マニフェスト大賞で「優秀議会改革賞」受賞 “議会基本条例に基づく、市民参加を基軸とした政策形成サイクルの「拡張と精緻化」に挑む”。