近年、多くの企業ではさまざまな情報を電子的なネットワーク上で扱っており、情報の利用、管理及び提供にあたっては、電気通信事業法や個人情報保護法など、多くの関連法令を遵守しなければなりません。
また、ライフログ、クラウドコンピューティング、SNSなど、インターネットや電子的なネットワークに関わる新たな技術やサービスの登場により、これまで論じられていなかった法律上の問題が引き起こされるケースもあり、企業等はそれらのリスクを把握し、適切な対応をとることが求められます。
以上のような現状を踏まえて、本書は、インターネットで問題となるさまざまな法令及び最新の行政動向について詳細に解説するとともに、インターネットや電子的ネットワークに関わる新たな技術やサービスを想定したQ&Aを掲げ、最新の事例を紹介しながら対応策を提示します。
IT関連企業・情報通信企業へのアドバイスを手がけてきた弁護士やIT関連企業で勤務した経験を持つ弁護士など、実務に精通した執筆陣が、自らの経験を踏まえ的確にアドバイスします。
頻出の契約書類雛形や用語集、コラム等も掲載。
実務に役立つことはもちろん、初学者にも読みやすい内容です。
目次
1 総論――インターネットで問題となる法令及び行政動向
・インターネットに関する技術
・通信に関わる主な法令等
・個人情報に関する法令等
・その他の法令
・行政動向
2 事例検討――Q&A
・通信の秘密を害するおそれのある技術
・プライバシー・個人情報を害するおそれのある技術
・著作権を害するおそれのある技術
・新たな技術・コミュニケーション手段
・企業における利用
・その他の問題
3 参考フォーム――各種契約書類雛形
4 用語集