●なぜ、毎年、単位費用と補正係数は改正されるの?
●交付税算定根拠となる「財政需要」に恣意性はないの?
●自治体は、本当にデフォルト(倒産)しないの?
等々の素朴な疑問に答ます。
「なるほどっ」がギッシリつまっています!
本書は、初任者でもわかりやすく理解できることを特に意図した地方財政制度の入門書です。
ミクロ(自治体側)の視点から解説をスタート。そこからさかのぼって地方財政計画などのマクロの
動きが個々の自治体の財政運営にどのように影響するのかを表したところが、他の類書と異なる点です。
また、図表もふんだんに使って、各講を説明しています。
「財政は難しい」「制度改革の議論をしたい」「正しい理解をしているのか不安」等々、
ぜひ本書をお手にとってみてください!
*本書は、月刊「地方財務」での好評連載「交付税のヒミツ」(2011年4月号〜2012年3月号)に大幅加筆して刊行するものです。
目次
第1講 自治体はさまざま、財政調整は不可欠
第2講 財政需要をどのように見積もるか
第3講 地方交付税における需要算定の考え方
第4講 地方交付税における収入算定の考え方
第5講 国の財政と地方財政計画
第6講 地方財政計画の歳出の内容
第7講 地方交付税の総額と財源不足の手当て
第8講 地方財政計画と地方交付税の関係
第9講 近年の地方財政計画の動向
第10講 地方交付税の決定過程と算定の見直し
第11講 自治体間の財源格差とその是正
第12講 自治体がデフォルトしない理由
第13講 地方財源の総額確保にかかわる論点
第14講 地方財政へのよくある誤解
第15講 地方財政制度の7つのポイント
著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
小西砂千夫…こにし・さちお
昭和35年大阪市生まれ。関西学院大学大学院博士課程単位取得。博士(経済学)。
専門は、財政学、税、地方財政。
自治体の財政担当者・行革担当者や地方議員が主催する地方行財政関係の勉強会に多数出席。また、総務省の委員も務め、制度と実務の双方に精通している。自治大学校・市町村アカデミーをはじめ、各県市町村振興協会主催の研修会講師も務める。