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全国で、自治体病院の経営破たんや地域医療の崩壊が起きています。
これは過去に例を見ないものであり、その再生には教科書的な答えはなく、
現場での実践の中から解決策を模索することが求められています。
そうした状況を受け、自治体医療政策・病院改革の専門家として注目を集める著者が、
自治体病院経営や地域医療再生について、現場での実体験に基づき、
自治体や医療関係者、地域住民はどう行動したら良いかを明示します。
医療再生に向けた行政・医療機関・住民の協働をテーマに、
千葉県銚子市・山武地域、奈良県、沖縄県、北海道夕張市、兵庫県丹波市を具体例として、
医療再生の「秘訣」をドキュメントとして解説します。
自治体首長、議員、担当職員、医療・福祉関係者、地域住民など、
地域医療の崩壊に頭を悩ませている全ての方の必読書。
目次
・はじめに
1 なぜ自治体病院の経営は崩壊するのか――銚子市立総合病院の経営破たん
2 奈良県の自治体病院の課題――「過小投資」が自治体病院にもたらすもの
3 沖縄県立6病院の医療再生――自治体病院の経営形態のあり方について考える
4 夕張希望の杜の地域医療再生――地域医療のこれからのかたち
5 住民も「当事者」の医療再生――兵庫県丹波市・千葉県山武地域
6 「まちの病院(医療機関)」をなくさないために必要なこと
7 自治体病院の「赤字」について考える
・おわりに
著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
伊関友伸…いせき・ともとし/城西大学経営学部准教授、NPO法人ハンズオン埼玉代表理事