「森と共生し、森とつながる時代」を築くための新たな知見と実践手段
“20世紀が「森から遠ざかる時代」であったとすれば、21世紀は「森とつながる時代」である”と説く著者が、
SDGsの実現に向けた森と人々との共生や、森林環境に対処する考え方と取り組みについての
幅広い知見を提供する。
〇世界各地の先駆的な取り組み事例を、現地取材に基づく豊富な写真とともに紹介。
〇初学者や一般市民だけでなく、環境や森林業の専門家にとっても興味深い、貴重な情報が満載の書。
目次
第1編 SDGsの実現と森林
第1章 森林とSDGsとの関わりについて
第2章 「フォレスティング」から始まる森との新たな関係
第3章 SDGs時代の広義の森林ビジネスの展望
第4章 日本の森林所有者の意識と取り組み
第5章 森林サービスビジネスとPESの国際動向
第2編 人々の健康とレクリエーションのために森を活かす 第1章 アメリカ編 第2章 ヨーロッパ編
第3編 環境の価値を守ることで経済発展も目指す
第1章 協働により地域の再生をめざす
第2章 自然の恵み(生態系サービス)を売る
第3章 森と人の新たな関係を創る
第4章 SDGs実現のための世界の戦略
著者紹介
柴田 晋吾(しばた・しんご)
京都府出身。農林水産省、国連食糧農業機関(FAO)などの勤務を経て、上智大学教授(執筆時)。上智大学大学院地球環境学研究科委員長、パドヴァ大学客員教授、ケンブリッジ大学客員研究員、カセサート大学客員教授などを歴任。現在は山形県農林水産部勤務。上智大学客員教授。
科学修士(カリフォルニア大学バークレー校)。農学博士(東京大学)。アメリカフォーレスターズ協会会員。
主要著書に、『エコ・フォレスティング』(日本林業調査会)、『環境にお金を払う仕組み――PES(生態系サービスへの支払い)が分かる本』(大学教育出版)。