経営権争い・相続クーデターを防ぐために!
<本書の三大特長>
1 会社法関係の判例を基にした実例集!
実際の判例を基にした実例集であるため、同族会社に生じがちなトラブルを解決するために即役立つ実務書として活用することができます。
2 同族会社に生じがちな法務トラブルを解決&未然防止!
本書を活用することで、同族関係者が経営支配する中小企業に生じがちな、経営権を争ういわゆる「お家騒動」や、相続による株式の分散を機に会社の乗っ取りを企てる「相続クーデター」など、さまざまな法務トラブルを解決し、さらに未然に防ぐことができます。
3 具体的なCASEと実践的な解説!
具体的なCASEとその詳しい実践的な解説により、机上の空論でなく、実践に役立つ手立てを学ぶことができます。
目次
第1章 揺らぐ経営権~いわゆる「お家騒動」「相続クーデター」の実例
1 差止仮処分違反の新株発行の効力
~会社経営をめぐる対立から支配権争奪の紛争へ
2 いわゆる一人会社の株主がした株式譲渡
~中継ぎ後継者と本来的後継者(2代目)との間の「跡目紛争」
3 重要な財産の処分~「重要」とはどのようなことをいうのか、経営権争いを背景とした問題
4 議案を否決する株主総会決議の取消しと訴えの利益
~資本多数決で決着ならず、取締役の解任の訴えをめぐる攻防
5 株式の準共有者において権利行使者を定める基準~全員一致説か多数決説か
6 新株発行無効の訴えに関する詐害再審
~「馴合訴訟」により行われた新株発行無効の訴えは認められるか
7 特例財産法人における定款変更の限界~単位宗教法人一派と関連法人一派の間のお家騒動
第2章 手続の不徹底が禍根を残す!~株主総会等の不存在・招集通知漏れ等の実例
第3章 会社の設立・組織再編はトラブルのデパート!~発起人の権限・再編時の債権者保護等の実例
第4章 商号は誰のもの?~商号続用規制・名板貸責任等の実例
第5章 会社法務上の悩ましい問題あれこれ
著者監修者紹介
松嶋隆弘(まつしま・たかひろ)
日本大学教授・弁護士
昭和43(1968)年生まれ。専攻は、商法・会社法。前私法学会理事、前日本空法学会理事。公認会計士試験委員、地方公共団体の監査制度に関する研究会委員等を歴任。
主な編著書に『会社法トラブル解決Q&A⁺e』(加除式図書)(ぎょうせい、令和2年11月改版)、以下、単行本で『事業者のためのパンデミックへの法的対応~コロナ禍で生き残る法律知識のすべて~』(ぎょうせい、令和2年8月)、『実務が変わる! 令和改正会社法のまるごと解説』(ぎょうせい、令和2年4月)、『改正資金決済法対応 仮想通貨はこう変わる! ! 暗号資産の法律・税務・会計』(ぎょうせい、令和元年8月)、他多数。