☆社会にとって必要不可欠なサービス提供に従事するエッセンシャル・ワーカーが直面する状況を
紹介するとともに、今後公共サービスをどのように維持していくべきかを現場からのメッセージ
として自治体政策の観点から提言しています。
☆病院(看護師)・保健所(保健師)・男女共同参画センター・清掃サービス・ 給食現場・保育所・
学童保育等の現場で働く方へのインタビューを実施!
現場職員がリアルに抱える不安や課題がわかります。
☆エッセンシャル・ワークの現場が抱える課題とともに、課題解決のための方策を示した1冊です。
☆コロナ禍で生じた課題だけでなく、コロナ禍以前から抱えていた課題についても触れています。
【エッセンシャル・ワーク/エッセンシャル・ワーカーとは】
人々が日常生活を送るために欠かせない仕事のことを、エッセンシャル・ワーカーはそれらの仕事を担っている人のことを指します。具体的には、医師・看護師・介護士、農業、小売・販売、通信、公共交通機関などを指す。
新型コロナウイルス感染症の影響によって、緊急事態宣言や外出自粛が呼びかけられる中、エッセンシャル・ワーカーは、そうした緊急事態下においても簡単にストップするわけにはいかない仕事に従事する人々に対し、感謝や尊敬の念を込めた呼称として使われるようになりました。
本書は公共サービスを担うエッセンシャル・ワーカーに焦点を当てています。
目次
第1部 エッセンシャル・ワーカーの厳しい20年
第1章 地方行革の『効率化』問題
第2章 これまでの地方改革
第3章 地方公務員削減を強いた財政の理由
第4章 現業職場の窮状と公共サービスの危機
第2部 困難なエッセンシャル・ワークの今
第5章 看護師を追詰める新型コロナ
第6章 保健所行革の勘違い
第7章 男女共同参画センター相談室のコロナ禍
第8章 清掃サービス提供体制の構築
第9章 コロナ禍と給食業務の困難
第10章 子育て支援現場の悪化した労働環境
終章 ポストコロナ時代の公共サービス提供
編著者プロフィール
●山谷 清志(やまや きよし) 同志社大学政策学部教授
政策評価とアカウンタビリティを研究。総務省、文部科学省、内閣府、防衛省、経済産業省の政策評価、独立行政法人評価の外部有識者懇談会のメンバー。男女共同参画政策の評価、研究開発評価、地方自治体の行政評価、JICAのODA事業評価もする。政策評価の理論と臨床・応用、両方に取り組む。
●藤井 誠一郎(ふじい せいいちろう) 大東文化大学法学部准教授
執筆書に『ごみ収集という仕事-清掃車に乗って考えた地方自治-』(コモンズ)(2018年)など。