小栗正幸氏の著書『ファンタジーマネジメント』『青年期の発達課題と支援のシナリオ』『発達障害児の思春期と二次障害予防のシナリオ』も好評発売中です。
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『ファンタジーマネジメント』から5年。
待望の続巻は支援者に向けた福音の書!
「あの子はわざと困らせている」「毅然とした指導をしないと」「愛情をもって接しなければ」。
生徒指導、特別支援教育、矯正教育などで支援の対象となる子どもに対し、決めつけや独りよがりの愛情論など、支援者自身のこだわりや思い込み(本書ではこれらを“煩悩”と呼びます)によって支援の効果が思うように得られない、といったケースが増えています。
そうした“煩悩”から解放され、支援対象者にマッチした支援ができるための心持ちや発想、手立てを提供します。
第Ⅰ部 煩悩
支援を行う人の側に立って、支援を妨げてしまう支援者自身の「思い込み」や「執着」について解説していきます。
第Ⅱ部 手帳から
支援者から著者に向けられた様々な質問や相談がキーワードで綴られます。「グレーゾーン」「良いところ探し」など支援のポイントがどうずれていくのか、支援を振り返るヒントが満載です。
第Ⅲ部 煩悩との対話
支援者と著者との対話録を通して、支援に対するマインドセットを図り、対象者にマッチした支援の扉を開きます。
目次
第Ⅰ部 煩悩
第一章 巡 回
第二章 先入観
第三章 思 い
第四章 問い掛け
第五章 キャリア
第六章 固執性
第七章 情緒性
第八章 隠れ上から目線
第九章 ユニバーサルデザイン
第Ⅱ部 手帳から
第一章 グレーゾーン
第二章 子どもは褒めて
第三章 欠点に気付く
第四章 良いところ探し
第五章 他者批判
第六章 とめたい
第七章 約 束
第八章 愛 着
第九章 道徳感覚
第一○章 謝 罪
第Ⅲ部 煩悩との対話
第一章 教室内での不適切行動をめぐる対話
第二章 虚言を巡る対話
第三章 日常場面での支援をめぐる対話
第四章 指導場面での支援を巡る対話
第五章 不登校の心を巡る対話
第六章 保護者支援を巡る対話
著者プロフィール
小栗正幸(おぐり・まさゆき)
法務省に所属する心理学の専門家(法務技官)として、犯罪者や非行少年の資質鑑別に従事し、京都、大阪などの少年鑑別所や成人矯正施設に勤務した後、宮川医療少年院長を経て退官。現在は各地の教育委員会、学校、児童福祉関係機関、発達障害関連の「親の会」等への支援と研修を行っている。専門領域は、思春期・青年期の逸脱行動への対応。所属、特別支援教育ネット代表、三重県教育委員会事務局特別支援教育課発達障害支援員スーパーバイザー、四日市市教育委員会教育支援課スーパーバイザーなど。一般社団法人日本LD学会、名誉会員、代議員、編集委員。主著、ファンタジーマネジメント(ぎょうせい)、支援・指導のむずかしい子を支える魔法の言葉(講談社)、思春期・青年期トラブル対応ワークブック(金剛出版)など。