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 特別支援学校の在学者数、過去最高に

 文部科学省は8月2日、平成30年度学校基本調査の速報値を発表した。初等中等教育段階の在学者数は次のとおり。
(かっこ内は前年度からの増減)

 幼稚園:120万8千人(-6万4千人)
 幼保連携型認定こども園:60万2千人(+9万6千人)
 小学校:642万8千人(-2万1千人)【過去最低】
 中学校:325万2千人(-8万2千人)【過去最低】
 義務教育学校:3万5千人(+1万2千人)
 高等学校:323万6千人(-4万4千人)
 中等教育学校:3万2千人(微減)
 特別支援学校:14万3千人(+1千人)【過去最高】

 少子化による自然減で在学者数の減少傾向が続いており、小・中では過去最低値を更新。幼保連携型認定こども園と義務教育学校は、近年の制度化により施設数が増加しており(こども園は793園増、義務教育学校は34校増)、既存施設(こども園は幼稚園・保育所、義務教育学校は小・中)からの移行分が含まれての在学者増となっている。

 そのような中、特別支援学校の在学者数は1千人(実数1,434人)増で過去最高となった。「就学先決定の仕組み」の見直しや「多様な学びの場」の整備など、インクルーシブ教育システム構築に向けた取組みが進みつつあることの表れだろう。特別支援学校をネットワークの中心とした特別支援教育へ寄せられる期待は大きい。



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