教育ニュース

 情報化社会に次ぐ「第5の社会」を見据えた教育ビジョン公表(文科省)

  文部科学省は6月5日、「Society 5.0に向けた人材育成~社会が変わる、学びが変わる~」(以下、本プラン)を公表した。これは、林芳正文科相を座長とする有識者会議「Society5.0に向けた人材育成に係る大臣懇談会」と、同省課長級職員らから成る省内タスクフォースが昨年来進めてきた議論の内容をとりまとめたもの。

 Society5.0(ソサエティ・ゴ・テン・ゼロ)は、「狩猟社会」(Society1.0)、「農耕社会」(同2.0)、「工業社会」(同3.0)、「情報社会」(同4.0)に続く新しい社会を指すもので、平成28年に閣議決定された第5期科学技術基本計画において日本の未来像として提唱された。

 サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実世界)を融合させて、多様なニーズにきめ細かに対応したモノやサービスを提供することのできる時代、人間の強みを生かしながらICTを効果的に活用し、人々に豊かさをもたらす「超スマート社会」の実現を目指すという。

 本プランでは、AI等最先端技術が教育にもたらす影響や今後求められる人間像を整理したうえで、教育の変革に向けて取り組むべき施策の方向性を次の三つの柱でまとめている。

【学びの在り方の変革】:「公正に個別最適化された学び」を実現する多様な学習の機会と場の提供【共通して求められる力の育成】:基礎的読解力、数学的思考力などの基盤的な学力や情報活用能力をすべての児童生徒が習得
【新たな社会を牽引する人材の育成】:文理分断からの脱却

同省では本プランを基に施策の詳細を検討し次年度予算等に反映していく考えだ。

 

 ▽さらに詳しい内容はこちら
http://www.mext.go.jp/a_menu/society/index.htm




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