教育ニュース

資質・能力育成に郷土学習が注目

 新学習指導要領が目指す「資質・能力」の育成。その三つの柱として示された「個別の知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」 「学びに向かう力、人間性等」をどのように実践化するかが、学校 現場の課題となっている。そこで注目されるのが、郷土学習の存在だ。
 愛媛県今治市では、村上水軍・造船・タオル産業などを素材にした教材開発、福岡県荒尾市では炭鉱のまちの盛衰を扱った体験型の活動などを行っている。
 佐賀県多久市では地元とかかわりが深い論語や郷土の先人などを学ぶ教材や指導案などを開発し「多久学」として各学校で展開。
 静岡県富士宮市では約20年間取り組み続けている「富士山学習」を資質・能力の育成をベースにした活動にリニューアルした。
 福岡県糸島市の家宇治正幸教育長は、育てたい資質・能力を「糸島学」と明言し、これをもとに糸島版学習指導要領を目指すとしている。
 「社会に開かれた教育課程」の実現と相まって、郷土学習の取組みは今、各地の教育現場で広がりを見せているようだ。


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