内閣官房副長官として7人の総理に仕え、激動期を生き抜いてきた石原信雄氏の足跡!

石原信雄回顧談 一官僚の矜持と苦節

本書は、石原信雄氏が、国の動きや自治の流れにどのようにかかわってきたかを、「一公 務員として」「自治官僚として」「内閣官房副長官として」の3つのパートに分けて、それぞれ関係の深い方にインタビューしていただいたものです。
 
 昭和天皇崩御と大喪の礼・即位の礼や、政財界を揺るがしたリクルート事件、湾岸戦争での自衛隊派遣問題など、昭和から平成初期の社会的出来事に真摯に立ち向かってきた石原氏の足跡から、その激動の時代を振り返ります。

 第一巻では、茨城県・鹿児島県・岡山県への出向時代の話から、省庁再編や三位一体改革など、第一線を退いた後の地方行財政制度を中心に社会の動きへの思いを、 第二巻では、地方交付税制度をはじめとする地方財政制度の成り立ちを、 第三巻では、リクルート事件や日米構造協議、潜水艦なだしお事件など、内閣官房副長官時代の出来事について、つぶさに語っています。

石原信雄氏 来歴

石原信雄(いしはら・のぶお) 
 一般財団法人地方自治研究機構会長
 大正15年11月24日、群馬県生まれ。旧制太田中学校、桐生高等工業学校、旧制第二高等学校を経て東京大学法学部入学。
 昭和27年、東京大学法学部政治学科卒業、地方自治庁に入庁。在職期間34年の間に、自治庁財政部財政課、自治省財政局財政課・交付税課課長補佐、地方債課長、財政課長、大臣官房審議官(財政担当)、税務局長、官房長、財政局長を経て、昭和59年から61年まで自治事務次官を務める。この間、茨城県、鹿児島県、岡山県にも赴任する。
 昭和62年、竹下内閣の内閣官房副長官(事務)に就任。以後、村山内閣まで7つの内閣で官房副長官を務める。平成7年に退任し、平成8年から財団法人地方自治研究機構理事長、平成18年から同会長、現在に至る。

目次

第一巻 我が人生を振り返る
➢聞き手:山中 昭栄(一般財団法人地方自治研究機構理事長)
 第一章 公務員の仕事とは
 第二章 茨城県庁時代
 第三章 鹿児島県庁時代
 第四章 岡山県庁時代
 第五章 再び霞が関
 第六章 政・官を離れて見てみると
 第七章 趣味、家族、健康
 年表(昭和元年~)

第二巻 霞が関での日々―自治官僚として
➢聞き手:小西砂千夫(関西学院大学教授)
第一章 入庁から自治庁財政課で「見習い」として
第二章 自治庁財政課(交付税課兼務)課長補佐時代
第三章 財政課長から審議官(地方財政担当)、財政局長、自治事務次官として
第四章 地方財政制度を振り返って
第五章 自治省財政局を取り巻く風景
年表(略歴と地方財政運営上のできごと:昭和27~61年)

第三巻 官邸での日々―内閣官房副長官として

➢聞き手:上﨑正則(時事通信社総務局長)  
第一章 後藤田さんのこと
第二章 竹下政権
第三章 宇野政権
第四章 海部政権
第五章 宮澤政権
第六章 細川政権
第七章 羽田政権
第八章 村山政権
第九章 官房副長官とは
年表(政権と社会の主な動き:昭和62~平成7年)

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