南三陸町 屋上の円陣 ―防災対策庁舎からの無言の教訓―

「きっと守り抜く」 宮城県南三陸町の防災対策庁舎の屋上で円陣を組み、必死に津波に耐えようとしている人たちがいた。 そこには、強い決意で女性、高齢者、若い職員たちを円陣の内側に入れ、生死の瀬戸際にありながら、最後まで人間の尊厳と誇りを失っていない姿があった…。 「その時、何が起こっていたのか」今だからこそ明らかにできる防災・危機管理アドバイザー山村武彦による渾身のノンフィクション。


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3「チクショー、みんないねぐねっちまった」──副町長遠藤健治氏の3・11・・・・・・944娘の写真がなければ──企画課加藤信男氏の3・11・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1115あと20日で定年だったのに──総務課佐藤徳憲氏の3・11・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1226お前もポールに登れ──町民福祉課阿部好伸氏の3・11・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1337生死を分けたその時の居場所──企画課及川明氏の3・11・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1388出張から戻ったその時──総務課畠山貴博氏の3・11・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1469息子は助かったが……──総務課佐藤裕氏の3・11・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15110畳に乗って生還した男──町民税務課三浦勝美氏の3・11・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・158第3章敵は「被害想定」にあり1地震被害想定とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1702地震調査研究推進本部・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1723宮城県の被害想定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1754予想津波高さの誤差は1/2〜2倍・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・181


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