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「日本の美術」休刊のご挨拶 「日本の美術」は昭和41年に株式会社至文堂より、日本美術に関わるあらゆる事柄を各号1テーマで特集する雑誌として、当時の三国立博物館の監修の下に創刊されました(その後、文化庁協力、独立行政法人国立文化財機構が監修)。平成21年の業務統合後は、当社より刊行を続けておりましたが、雑誌経営を取り巻く厳しい状況に鑑み、今年9月発売号(通巻545号)をもって、休刊することといたしました。
この間に賜りましたご厚情並びにご支援に対し、あらためて心から御礼申し上げます。
今後も良書の発行に尽力してまいりますので、引き続き当社出版図書をご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
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【内容】
近代化遺産シリーズ、「交通」編です。
近代化のシンボルといえる鉄道をはじめ陸路・水運・航空の発展、そして交通発展にともなって近代の社会や庶民生活がいかに変化してきたか、今も残る遺構の写真や当時の古写真を鑑賞しながら詳しく解説します。
文明開化からの急速な発展の原動力となった近代交通の知識と、「より速く、より遠くへ」といった当時の技術者たちの開拓精神が感じられれば幸いです。
日本の美術最終号。
【掲載図版】
梅小路機関車庫や近代駅舎、横浜・横須賀等の港湾施設、近代の自動車のほか古写真や資料など約130件収録
【執筆者等】
後藤治、小野田滋、二村悟/執筆
小野吉彦/写真
独立行政法人国立文化財機構/監修
至文堂/編集
ISBN:978-4-324-08965-1
主要目次
■口絵(カラー16ページ)
■鉄道
1:鉄道の登場(鉄道の伝来/鉄道の建設/民間資本と鉄道/明治の列車/都市交通の発達)
2:鉄道の発展(都市鉄道の進化/駅の発達/ターミナルの発達/電気鉄道の発達/鉄道車両の進化/地下鉄道の登場)
■舟運(水運)
近海から遠洋へ/黎明期の港湾整備/初期の外洋に向けた港湾整備/初期の国内港湾の整備/現代の礎となった港湾整備/その他の港湾施設/船渠(ドック)/航路標識・灯台/船舶
■道路
国による道路整備/政府による道路面の強化/北海道における道路敷設/特殊な道路/道路構造物の発達/車両の発達と自動車の登場/自動車の発達/自動車関連施設
■航空
黎明期の航空/民間による航空の牽引/法の整備、企業の時代へ/航空関連施設/航空機
■交通の諸相
旅から観光へ/修学旅行と団体旅行/リゾートの形成/旅館からホテルへ/国際運輸の実現/海と空の旅/郊外住宅地の形成と沿線文化/乗合バスと遊覧バス/観光の絵巻/観光地の整備/健康とスポーツ/鉄道と遊園地・イベント