『プロ公務員を育てる人事戦略―職員採用・人事異動・職員研修・人事評価』の待望の続編!
人材育成の基本は、「自ら学び、学習し、成長する」ことであり、人材育成のためには、「自学」をいかに促すかが重要です。
この「自学」をベースとして、自治体の人事戦略を考えます。
各節の冒頭には、自治体職員や管理職、市民の「ぼやき」が登場します。
大部分は、著者が自治体現場で見聞したこと、職員の方々から聞いたことなどをヒントにつくられたものです。
この自治体職員のリアルな声に著者が答えていくかたちで進んでいくため、共感・理解がしやすく、読み進めていきやすい内容です。
目次
・はしがき
1 昇進制度
年功的昇進/遅い選抜方式/早い選抜方式/昇進試験制度導入の是非/昇進したくない症候群/希望降任制度/昇任者の決定と政治/昇進ヒアリング/無能な管理職とピーターの法則/複線型人事管理/管理職の促成栽培
2 職場研修(OJT)
OJTの理想と現実/OJTの再定義/効果的に行うための前提条件/OJTのタイミングと内容/コーチング/目標管理とコーチング
3 給与
自治体職員の給与/給与構造改革1/給与構造改革2/給料の「わたり」/給料表構造のあり方/独自給料表作成の手順/技能労務職員の給料表/官民(公民)比較の方法/出向職員の給与
4 臨時・非常勤職員
位置づけの変容/抱える課題/新たな柔軟雇用の仕組み
5 分限及び懲戒
免職/内部告発者の懲戒免職/身分保障と分限処分
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著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
稲継裕昭…いなつぐ・ひろあき/京都大学博士(法学)。大阪市職員、姫路獨協大学助教授、大阪市立大学教授、同法学部長などを経て、2007年から早稲田大学政治経済学術院教授。月刊「ガバナンス」において「人財を育てる自治体「人事戦略」最前線」を連載中。