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精神遅滞に準じたケアを必要とする一群と定義されていた「発達障害」が拡大解釈されるようになってから、「ADHDパーソナリティ」や「アスペルガー特性」という用語まで登場しています。
良い意味でも悪い意味でも概念の混乱が起きている昨今、発達障害とパーソナリティ障害の関係を最近の動向から解説します。
香川大学医学部附属病院子どもと家族・こころの診療部教授 石川元/編集
ISBN:978-4-324-09027-5
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●巻頭語録 パーソナリティ障害から発達障害へ発達障害からパーソナリティ障害へ――発想の導火線
/伊敷病院 神田橋條治
●発達障害―最近の動向
・広汎性発達障害とパーソナリティ障害――発達障害の概念と基本病理からみた臨床像の違い
/京都大学 十一元三
・わが国での、AD/HDまで発達障害に含めてしまった選択の前途
/長尾こころのクリニック 長尾圭造
・成人の発達障害外来でのパーソナリティ障害の見え方
/昭和大学 金井智恵子
/昭和大学 加藤進昌
●パーソナリティ障害―最近の動向
・パーソナリティ障害――ミロンからDSM―5への展開
/北里大学 生地新
・パーソナリティ障害の遺伝因と環境因
/松沢病院 林直樹
・パーソナリティ・パーソナリティ障害・発達障害・病前性格の位置関係
/岐阜大学 高岡健
●自閉性精神病質(アスペルガー)と子どものシゾイド(統合失調質)
・クレッチマーの先見――自閉性精神病質と子どものスキゾイドの繋がり
/自治医科大学 加藤敏
・アスペルガーが没後の論文(1982)で強調した、子どもの自閉症――アスペルガー型とカナー型との著しい差異
/香川大学 石川元
●症例検討(1)――凶悪少年事件の再検討
・「早期幼児脳症」を伴う「分裂病質」と診断された同級生殺人被疑者への土居健郎・福島章・石川義博鑑定報告の概要
/香川大学 石川元
・症例の現時点での治療可能性を念頭に置いた診断について
/せいざん病院 志村実夫
・司法精神医学の臨床からみたパーソナリティ障害
/日本医科大学 野村俊明
●症例検討(2)――二者択一が困難な臨床でのニュアンス
・発達障害とパーソナリティ障害――対人距離に映し出されたモラル
/目白大学 角山富雄
・アスペルガー症候群とスキゾイドパーソナリティ障害――面接の感触
/手束心理言語臨床研究所 手束邦洋
・アスペルガー症候群と自己愛性パーソナリティ障害――セルフエスティームの案配
/川村学園女子大学 川原正人
●インタビュー 児童精神科臨床における、発達障害とパーソナリティ障害の近未来
――児童精神科医 村田豊久