この記事は２分くらいで読めます。

出典書籍：地方公務員フレッシャーズブック　第６次改訂版

ご案内書籍

地方公務員フレッシャーズブック　第６次改訂版 編著者名：自治研修研究会／編集
販売価格：2,750 円（税込み）
試し読みはこちら ≫

地方公務員として身につけておくべき地方自治の基礎知識から、社会人としてのマナーまでを一通り学ぶことができる１冊！

入社前に知っておきたい！職場で好感を持たれるポイントは？

毎年、新任職員研修でも大活躍の定番書『地方公務員フレッシャーズブック』より、今回は「職場での人間関係　職場で好感を持たれる」を抜粋してお届けいたします。

こんな方におすすめ

・自治体職員1年目の方
・自治体職員になりたい、目指して勉強中の方
・自治体職員新入庁者の研修担当者の方

　職場の人間関係を良くするには、皆さんがフレッシャーズとして好感を持たれる態度を心掛けることが大切です。このための心構えを列記すると次のとおりですが、これは、好感を持たれようと意図するあまり、過剰なスタンドプレーによって無理に自分を飾って良く見せようとすることを意味するものではありません。一方的な自己主張をするのではなく、人間としての誠実さを基本に据えた素直な態度を心掛けることが、結果として好感を持たれることにつながるということを忘れないようにしましょう。

　誰しも関心があるのは、他人のことではなく、自分のことです。そして、人は、自分に関心を寄せてくれる人に関心を寄せ、好感を持つものです。ですから、まず皆さんの方から、積極的に挨拶をするなど、人に対して誠実な関心を寄せる努力をすることが、結果的に好感を持たれることにもつながることを心にとめておきましょう。

　皆さんは、いつもしかめっ面をして不平不満ばかり言っている人と、いつも元気に明るい笑顔で接してくれる人とどちらの人に好感を持つでしょうか。答えは、言うまでもないはずです。喜びにあふれる笑顔は、人間本来の素直な心の表現です。笑顔を見せることは恥ずかしいとか、かっこ悪いとかいった誤解をしている人がいたら、それは大きな間違いです。皆さんは、フレッシャーズらしく明るい笑顔で周りの人に接しましょう。

　人は、誰しも自分の名前を大事にしていますし、名前を間違えることぐらいその人に不愉快な思いをさせることはありません。ですから、皆さんも、人の名前を尊重し、できる限り早く正確に覚えるように心掛けましょう。

　人は、どうしても自分の価値観で他人を見てしまいます。これに加えて先入観があるときなど、相手の言うことに耳を貸さなくなります。好ましい印象を相手に与えるのに失敗するのは、大抵の場合、このように相手の言うことを注意深く聞かず、こちらの言いたいことだけを一方的にしゃべってしまうことにも原因があるのです。したがって、皆さんは、感情的な好き嫌いを持ち込まず、先入観も持たずに素直な気持ちで相手の言うことに耳を傾け、お互いの意思疎通を良くすることが必要です。また、まず相手の話をよく聞いて、意思の疎通が上手にできれば、たとえ仕事の上で意見が対立することがあっても、意見交換の末、解決策を見出すことが容易になるでしょう。

　人は誰しも、自分の関心のあることについては、楽しく話をすることができますが、逆に関心のないことをいつまでも聞かされても、あまり愉快な気持ちにはなれません。聞き手に回るという基本的な態度に加えて、さらに相手の関心のありかを知り、それを話題にすることも、結果として皆さんが好感を持たれることにつながるでしょう。

　皆さんの中には、世渡り上手は、お世辞の上手な人であるという誤解をしている人はいないでしょうか。答えは、その逆です。見え透いたお世辞などいつまでも通用するものではありません。これに対して、皆さんが本当にその人の良いと思えるところを口に出していうことは、遠慮する必要はありません。皆さんが日頃から他の人の長所に目を向けるよう努力していた結果思わず口をついて出た言葉が、その人を喜ばすことができれば、その人が皆さんに好感を持ってくれるだけでなく、皆さん自身にも、すがすがしい気持ちが残ることを感じることができるでしょう。

▼『地方公務員フレッシャーズブック　第６次改訂版』には他にも以下の内容を掲載しています。
第１編　地方公務員となって ・地方公務員としての心構え ・職場と仕事 ・接遇 ・公文書管理・情報公開・個人情報保護 第２編　地方行財政制度の仕組み
・地方自治制度 ・地方公務員制度 ・地方公共団体の税財政と財務 第３編　地方公共団体の施策と課題
・地方公共団体の主な施策 ・地方分権の時代と地方公共団体の課題

地方公務員フレッシャーズブック　第６次改訂版 編著者名：自治研修研究会／編集
販売価格：2,750 円（税込み）
試し読みはこちら ≫