保護者対応、職場の人間関係、新要領・保育指針に即したこれからの保育など、
保育者にとってコミュニケーション能力が必要不可欠です。
○本書は、保育者が実践で生かせる基礎的なコミュニケーションの「スキル」を、頭と身体の両方を使って身に付けるためのトレーニングブック。
○人間関係を良好にするちょっとした「あいさつのコツ」や、相手の気持ちを引っ張りだせる 「きかせてもらう技法」など、著者が実際に園内研修で行っている楽しいワークを通して、身体を動かしながら楽しく身に付けられます。
本書のポイント
●イラストや写真入りでワークの手順を説明。ワークシートもついて園内研修ですぐ使える!
●本文2色刷り。可愛いイラストとやさしい言葉で、心にしみるわかりやすい解説!
●『本当は怖い小学1年生』などで超有名! 汐見稔幸先生が「理論編」「コラム」を書下ろし!
目次
理論編
【1】そもそもコミュニケーションとは何か
⑴コミュニケーションの起源/⑵生活の中のコミュニケーション/⑶感情を共有するということ/⑷子どもとのコミュニケーション
【2】保育に求められるコミュニケーション
⑴きく/⑵はなす/⑶よむ・かく/⑷みる
【3】 よりよいコミュニケーションづくりのために
子どもを支える対話/コミュニケーション・トレーニングとは
実践編
【プロローグ】
⑴ コミュ力を高める職場に/⑵保育者の一日のコミュニケーションのポイント/⑶保育園のコミュニケーション・チェックリストづくり/⑷話しやすい職場環境づくり
【1】きく〜聞かせてもらう技法
⑴ ウォーミングアップ●聞くときに大切な5つのコト/●上手な聞き方
⑵ ワークStep1非言語コミュニケーションの技法を/Step2ロールプレイ聞き方の基本/Step3ロールプレイ「積極的傾聴」①3人組/Step4ロールプレイ「積極的傾聴」②要約
⑶ 保育者に求められるコミュニケーション●保育の場/●保護者対応/●同僚との関わりコラム神経質に注文をぶつける保護者は、大事な味方
【2】はなす〜話す技法
⑴ ウォーミングアップ●話しやすい環境づくりから/●好印象を与えるポイント
⑵ ワークStep1声を届ける/Step21分間話/Step3キーワードでお話づくり/Step4面談のワーク「どっちが好きか」/Step5伝えるワーク「これ何の話?」
⑶ 保育者に求められるコミュニケーション●保育の場/●保護者対応/●同僚との関わり
コラムクレームの背後に潜む善意
【3】よむ〜読む技法
⑴ ウォーミングアップ●とにかく読まない人が多い/●絵本から始めよう
⑵ ワークStep1ブックリストの交換/Step2絵本の紹介/Step3深読みのワーク①一人で読む/Step4深読みのワーク②人と読み合う
⑶ 保育に求められるコミュニケーション●保育の場/●保護者対応/●同僚との関わり
コラム読み聞かせでなく読み語りを
【4】かく〜書く技法
⑴ ウォーミングアップ●書けないときは話してみよう/●文章の基本構造を意識して
⑵ ワークStep1わたしの好きなもの/Step2出来事を文にしよう/Step3文章の構成を学ぶ/Step4文字にまとめよう
⑶ 保育者に求められるコミュニケーション●保育の場/●保護者対応/●同僚との関わり
コラム人は初見で判断するもの
【5】みる〜みる技法
⑴ ウォーミングアップ●保育に大切な「みる」力/●虐待のサインを逃さない
⑵ ワークStep1心でみてみよう/Step2心地よい「おはよう」は/Step3何が変わった?/Step4保護者の観察・記録
⑶ 保育者に求められるコミュニケーション●保育の場/●保護者対応/●同僚との関わり
コラム「聞き上手」になるために
編著者プロフィール
汐見稔幸(しおみ としゆき)
東京大学名誉教授・日本保育学会会長・白梅学園大学名誉学長・全国保育者養成協議会会長・一般社団法人家族・保育デザイン研究所代表理事。社会保障審議会児童部会保育専門委員会委員長。著書に『〈平成30年施行〉保育所保育指針 幼稚園教育要領 幼保連携型認定こども園教育・保育要領 解説とポイント』(ミネルヴァ書房、2018年)、『汐見稔幸 こども・保育・人間』(Gakken保育Books)(学研、2018年)など多数。
新保庄三(しんぼ しょうぞう)
子ども総合研究所代表、一般社団法人日本保育者支援協会スーパーバイザー、社会福祉法人土の根会理事長。武蔵野市保育総合アドバイザー他、各自治体で保育アドバイザーとして研修・相談活動に従事。新潟県上越市の世代間交流保育システム構築研究会顧問、長野県武石村の子育て総合アドバイザー、東京都東村山市・健康・福祉審議協議会委員兼児童育成計画推進部会長、財団法人東京都助産師会館理事・評議員、東村山市花さき保育園園長等を歴任。