法曹・法務
月刊 法律のひろば 2014年10月号
838円（税込み）
実務家のための法律専門誌。
最新の法律問題を実務・理論の両面から分析し、最新・重要判例の評釈・研究も多数掲載。
各界権威の執筆陣・立案担当者による重要新法や改正法の解説に好評をいただいています。
年間購読料は、10,368円（税込、送料込）です。
年間購読をご希望の方はこちらからお買い求めください。
--------------------------------------
◆特集◆
交通事故をめぐる法的論点と法整備
少年の無免許運転、てんかん患者の運転による死傷事故が相次いだことを受け、平成２５年に道路交通法の改正と自動車運転死傷行為処罰法の制定が行われました。こうした改正法・新法の解説を行うとともに、法施行後の交通事故の状況、自動車事故並みの高額賠償が命じられている自転車事故の現状を紹介します。
平成25年には、１１歳の男子が歩行者に衝突したという自転車事故で約１億円近い賠償命令が出されました。また、認知症で徘徊中の男性が列車にはねられて死亡した事故では、本年の高裁判決で妻の監督責任が認められ、賠償命令が出されています。こうした近時の損害賠償にまつわる論点も、裁判例の分析を通して解説しています。
■平成25年改正道路交通法の概要／渡辺直人
■自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律／高井良浩
■危険運転致死傷罪をめぐる諸問題／橋爪 隆
■交通事故賠償をめぐる論点―監督義務者等の過失／石川 信
■逸失利益に関する最近の傾向／岩嵜勝成
■裁判例にみる近時の自転車事故の現状／岸 郁子
◆読み切り◆
・児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律の一部を改正する法律の概要／坪井麻友美
・観光立国の推進と出入国管理行政―出入国管理及び難民認定法の一部改正／菊池 浩
◆連載◆
民事判例研究 第55回――（一財）日本法律家協会 民事法判例研究会
相続分の全部譲渡と遺産確認の訴えの当事者適格／安達栄司
保険判例研究 第29回――保険判例研究会
複数の保険契約に基づく解約返戻金等請求権を差押債権とする債権差押命令の申立て
における民事執行規則133条2項所定の「差押債権の特定」の有無／酒巻宏明
英米法研究 第67回――岡原記念英米法研究会
裁判所の命じた精神鑑定と自己負罪拒否特権／田中 豊
ひろば時論
■検察改革３年間の取組状況
■検事研修の現状
●ひろば法律速報
●訟務情報
●次号予告
ひろば１１月号の特集は「医療事故―事故調査・再発防止と紛争解決」。
長年の議論の変遷、医療者側・患者側双方の弁護士による医療訴訟における論点、医療ＡＤＲ、アメリカとの比較等を取り上げ、調査制度の在り方を考えます。
厚生労働省の推計では、医療行為に伴う死亡事故は年間1,300〜2,000件。事故の再発防止に向け、平成２６年の医療法改正により医療事故調査制度が創設されました。これは、予期せぬ死亡事故が起きた場合に病院が第三者機関に届け出た上で自ら調査を行い、結果をセンターと遺族に報告、遺族が納得できなければセンターが独自に調査を行うというものです。
